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伊藤忠商事、医療・健康データ分析におけるAI解析サービスの提供開始 国内医薬品開発業務受託機関初のDataRobotとパートナー契約締結

伊藤忠商事は、子会社であるエイツーヘルスケアを通じ、AIプラットフォームのリーディングカンパニーであるDataRobotと国内の医薬品開発業務受託機関(以下、CRO(※))初となるパートナー契約を締結し、医療・健康データ分析における医薬品・医療機器企業向けAI解析サービスの提供を開始すると発表した。

近年、製薬業界では、臨床現場で得られる診療行為に基づく患者の医療データや、様々なデータベースから日常的に収集される健康データといったReal World Data(以下、RWD)の活用の重要性が高まっている。

RWDの解析によって得られた医薬品の使用状況や臨床エビデンスを創出するソリューションの世界市場規模は、2021年の約12億米ドルから、2026年には約23億米ドルに成長すると予測されているという。

DataRobotは、高度な技術力を必要とせずに短時間で精度の高い機械学習モデルを構築し、ビジネスへ適用する為のAIプラットフォームを提供している。

データの前処理、予測モデル開発の自動化に加え、実業務への適用後のモニタリング機能まで搭載しており、国内だけでなくグローバルレベルでヘルスケア業界におけるAIの利活用を成功に導いているとのことだ。

エイツーヘルスケアは、国内のリーディングCROとして、製薬業界における50年以上の実績があり、現在では50名以上の臨床開発の知識を有したデータサイエンティストが医薬品・医療機器企業向けのデータ分析を担っているという。

2018年4月には、リアルワールドエビデンスグループを設立し、RWDに関連する知見と業務実績を積み重ねてきたとのことだ。

今回、エイツーヘルスケアのデータサイエンティストがDataRobotのAIプラットフォームを活用して提供するAI解析サービスは、ウェアラブルデバイス等で得られるような逐次的なデータや遺伝子解析のような大量のデータ等を扱うことが可能になり、疾患の状態変化等の関連性を解き明かす、より精度の高いモデルを構築することが可能。

これにより、医薬品とその効果・副作用、リスク因子等との既知の因果関係を更に強めることができたり、これまで解明されていなかった因果関係を明らかにでき、疾病に対して効果的な予防や、治療法を見出すことが可能となるとのことだ。

これまでのCRO業界のデータ解析との違い

伊藤忠商事およびエイツーヘルスケアは、今後もヘルスケア領域を注力分野と位置づけ、先進的な技術、サービスを創造する企業との業務提携を通じ、より良い医療が提供される社会に貢献するよう、積極的な事業展開を進めていくとしている。

※ Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)の略であり、医薬品などの開発において必要となる業務(モニタリング、データマネジメント、統計解析業務等)のアウトソーシングビジネスのこと。

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