阪急電鉄は、交通系ICカードの利用が増加し、回数券および往復乗車券の利用が減少していることから、交通系ICカードの利便性をさらに向上させるため、ICOCAで同社線を利用した人にポイントを還元する「阪急電車ポイント還元サービス」を、2023年4月1日から開始すると発表した。
またこれに合わせて、2023年4月30日をもって回数券および往復乗車券の発売を終了するとのことだ。
詳細は以下の通り。
1.「阪急電車ポイント還元サービス」について
対象カード:
ICOCA(大人・小児)
他社で購入したICOCAも同サービスの対象となる。
サービスの開始日:
2023年4月1日利用分より
対象路線:
阪急全線(神戸高速線を除く)
神戸高速線は、2022年9月1日から開始される「阪神電車ポイント還元サービス」の対象となる。
サービスの概要:
ICOCAを使って、対象路線の同一運賃区間(定期券の区間を除く)を、同一月内(1日~末日)に11回以上利用した場合に、利用回数に応じてポイントを付与するサービス。
11~30回目は利用額の10%、31回目以降は利用額の15%のポイントを付与。ポイントは、券売機でICOCAにチャージすることにより、電車・バス等の乗車や買い物に利用可能。
サービスの利用方法:
事前に利用登録(無料)が必要。
他社が実施するポイント還元サービスとの連携:
阪神電気鉄道(神戸高速線を含む)・山陽電気鉄道・能勢電鉄において開始される同様のサービスとも連携するため、いずれかの会社のポイント還元サービス対応券売機でICOCAの利用登録をすれば、各社の規定に応じてポイントが付与されるという。
また、各社の利用で貯まったポイントは、どの会社のポイント還元サービス対応券売機でもまとめてチャージできるとのことだ。
2.回数券および往復乗車券の発売終了について
発売を終了する券種:
阪急線回数券、神戸高速線回数券、他社連絡回数券、通学用割引回数券、往復乗車券
※身体障がい者・知的障がい者用特別割引回数券は、発売を継続する。
※他社で発売されている同社線との連絡回数券は、引き続き利用可能。
発売終了日:
2023年4月30日
なお、券面に記載されている有効期間中は利用可能。
その他:
現在、券売機でのICカードへのチャージは、1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・10,000円で可能だが、「阪急電車ポイント還元サービス」の開始に伴い、2023年4月1日より、1,000円未満のチャージ(10円単位)も可能となるという(1,000円以上のチャージは現行どおり)。
また、同社と阪神電気鉄道において同一運賃区間の回数券を共通利用できる「阪急阪神回数券引き換えサービス」は、阪神電気鉄道での回数券の発売終了に伴い、2022年9月30日をもって終了するとしている。