ワープスペースは、現在、開発中の地球中軌道における衛星間光通信によるデータ中継サービスにおいて、安全で弾力性、費用対効果に優れたオペレーションに向けてアマゾンウェブサービス(AWS)を活用することを発表した。
AWSを活用することで、世界の顧客へ安全な通信インフラストラクチャを提供し、価値の向上を目指すとのことだ。
ワープスペースは、顧客の地球観測衛星と地上システムを接続する光通信サービスを提供することを目指し、地球観測衛星事業者向けのエンドツーエンドの衛星間光通信によるデータ中継サービス「WarpHub InterSat」を開発。光通信機器を搭載した3基の中継衛星を中軌道(MEO)に打ち上げ、低軌道(LEO)全体をカバーする計画だという。
地球観測衛星事業者は同光通信サービスにより、エンドツーエンドの1ギガバイトの高データスループットで24時間365日、ほぼリアルタイムで地球観測データを地上に伝送することが可能となるとのことだ。
ワープスペースは、「WarpHub InterSat」の運用に不可欠なワークロード開発のサポートのために、Amazon Elastic Kubernetes Service(Amazon EKS)やAmazon AuroraなどのAWSのマネージドサービスを活用。
このようなワークロードにはミッションコントロール、軌道調整のほか、顧客の地球観測衛星からリモートセンシングデータを低遅延、低コストで地上システムに送信することなどが含まれるとしている。
Amazon Web Services航空宇宙・衛星ソリューション事業部門ディレクター、クリント・クロシエ(Clint Crosier)氏は同発表にあたり、次のように述べた。
「ワープスペースは、安全で信頼性の高い地球観測データを求めるお客様の将来にわたるニーズを先取りしています。AWSは、同社がその目標をグローバルスケールで達成する上での支援となるツールを提供していきます」