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アクトインディが運営する子どもとおでかけ情報サイト「いこーよ」の研究機関である「いこーよ 子どもの未来と生きる力研究所」は、いこーよユーザー306名の保護者を対象に、「ジェンダーレス水着に関するアンケート」を実施し、結果を公表した。
3年ぶりに多くの学校や保育園・幼稚園でプールの授業が再開される中、男女の区別がないジェンダーレス水着が販売され話題に。
そこで今回は、学校や保育園・幼稚園のプール授業で水着や日焼け止めなどについてどのような規定があるのか、それに対し保護者はどのような要望があるのか、また話題のジェンダーレス水着について保護者がどのように思っているのかなど、アンケートを実施したとのことだ。
1.多くの小学校で紺や黒、ベーシックな形などのいわゆるスクール水着の規定が存在
今年、学校や保育園・幼稚園でプールの授業があるという保護者に、学校や園でどのような規定が定められているかを聞いたところ、保育園・幼稚園では「特にない」が77%と非常に多い結果に。
一方、小学校では「黒や紺などの色や無地以外の水着の禁止」や「指定(の色)以外の水泳帽禁止」、「ベーシックな形以外の水着(セパレート水着、ロング丈の短パンなど)の禁止」など、多くの学校で水着や水泳帽の色や形に規定があることがわかった。
なお、日焼け防止に関する規定としては、ラッシュガードよりも日焼け止めの使用を禁止している割合の方が高いという結果となった。
2.日焼け対策への要望が多いほか、男女別のプールの授業を要望する声も
一方、同じく今年、学校や保育園・幼稚園でプールの授業があるという保護者に、プールの授業で学校や保育園・幼稚園で許容してほしいことを聞いたところ、「特にない」が多かったものの、「ラッシュガードの着用」「日焼け止めを塗ること」など日焼け対策に関する要望が比較的多く見られたという。
また、小学生がいる保護者からは「男女別のプールの授業」を希望する意見が2割弱あることも注目とのことだ。
3.ジェンダーレス水着は、肌の露出が少ないことや男女の区別がないことが高評価
男女のデザインが同じ「ジェンダーレス水着」についてどのように考えているかを調査。
最も多かったのは「日焼けの観点で肌の露出が少なくていい」の58%で、ジェンダーレスという観点ではなく、体型を目立たなくするための長袖やハーフパンツなど肌の露出を抑えたデザインが、日焼け対策としてもいいという意見が多く見られた。
次いで、「男女の区別がなくていい」が53%、「体型がわかりにくくていい」が39%、「肌を見られるという観点で肌の露出が少なくていい」が33%など、ジェンダーレスの観点からみて評価する意見が続く結果に。
なお、「泳ぎにくそう」「デザインがかっこわるい」などの意見は少なく、「全員がジェンダーレス水着指定になるのはいやだ」や「ジェンダーレス水着の必要性がわからない」など、ジェンダーレス水着に対する否定的な意見も少数であったとのことだ。
4.水着だけでなく、生理欠席による見学などへの配慮を望む声が多数
学校・園のプールの授業について思うことを自由記述で調査。
その結果、水着のデザインだけでなく、生理などでプール授業を欠席すること自体が子どもにとっては心理的負担であり、高学年になったらプールの授業は男女別にしてほしいという意見や同じ教室ではなく男女で別の教室などで着替えられるように変えてほしいという意見が見られたという。
また、水難事故対応として、プールの授業自体をもっとしっかりやってほしい、天候に左右される学校の屋外プールではなく、近隣のスイミングスクールなどに委託して安定的に水泳の授業をしてほしいなどの意見も見られた。
さらに、プールの授業数が少ない割に学校で色や形などの水着の規定があるため、あまり授業で着ないうちに水着が小さくなってしまうのがもったいないという意見も見られたとのことだ。
アンケート調査概要
調査の方法:Web上のアンケートフォーム
調査の対象:いこーよユーザー
有効回答数:306サンプル
調査の期間:2022年7月4日~2022年7月10日
<参考>
いこーよ(アクトインディ)『ジェンダーレス水着に関するアンケート』