富士通とFujitsu Australia Limited(以下、富士通オーストラリア)は2022年7月に、ServiceNowに関するアジア太平洋地域最大の独立系コンサルティング会社Enable Professional Servicesの買収計画を発表した。
同買収は、富士通グループのDXビジネスの拡大に向けた戦略的M&Aの一環として行うもので、富士通オーストラリアは、これまでもデータアナリティクス・コンサルティングファームVersor Proprietary LimitedやオーストラリアのMicrosoft Gold Partnerのoobe Proprietary Limitedを買収している。
Enable Professional Servicesは、CEOであるBruce Hara氏の継続的なリーダーシップの下、当面は独立した富士通グループの企業として運営され、社名は「Enable, a Fujitsu company」に変更されるとのことだ。
富士通オーストラリアは、市場をリードし、数々の受賞歴があり、豊富な専門知識と経験を有するEnableProfessional Servicesを買収することで、現地の利用者にServiceNowのサービスマネジメントアドバイザリー、コンサルティング、デリバリーサービスをより迅速に提供できるようになるとしている。
また、製造、金融、通信を含む複数の業界における富士通グループの知見が増すとともに、顧客基盤も拡大。
さらに、アジア太平洋地域の利用者に向け、ServiceNowサービスの業界をリードしていくための差別化を図ることができるとしている。
Enable Professional Servicesとしては、現在の機能をアジア太平洋地域だけではなく、グローバル市場の両方に展開するための成長機会を得ることができ、同買収は、サステナブルな世界の実現を目指す「Fujitsu Uvance」の7つの重点注力分野(KFAs)のひとつである「Business Applicatons」を強化するものとのことだ。