奈良市は、入江泰𠮷記念奈良市写真美術館で、日本の写真美術館としては初めての試みとして、メタバース上での今秋の(仮称)NFT奈良市写真美術館の開館を目指し、実証実験を開始したことを発表した。

未来を担うデジタルネイティブの子どもたちに写真を通じて芸術に触れ合ってもらうことで、将来彼らの選択肢が少しでも広がり多くを得られるよう、NFT写真美術館を運営していく予定とのことだ。

今年度の取組みとして、同館では15万点以上ある入江泰𠮷作品のデジタル化と同時にNFT化を進めることで、デジタル資産上での権利証明を付加するという。

さらに、メタバース空間で入江泰𠮷作品や奈良の魅力を広め、また写真美術館として日本の写真家を世界に届けるため、メタバース空間上で世界的に評価をされている「The Sandbox」と「Decentraland」でのNFT奈良市写真美術館のオープンを今秋に予定している。

【左】入江泰𠮷記念奈良市写真美術館【右】NFT奈良市写真美術館イメージ

なお、コロナ禍で美術館訪問ができなかった児童および生徒を対象に、オンラインによるメタバース美術館での作品鑑賞や撮影した写真をNFT化しメタバース上の美術館へ展示する企画を検討しているとのことだ。