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東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、2019年以降英国で実施してきたトライアルの結果を受け、英国の主要都市においてデジタル自販機ビジネスをまずは50台規模で展開すると発表した。
デジタル自販機が有するまとめ買い機能、遠隔管理システム、QRコード機能、キャッシュレス機能、API連携機能、デジタルディスプレイなどを活用して、英国においても生活に密着するような物販、情報配信および広告サービスを提供するとしている。
今後も英国の交通拠点を中心にデジタル自販機の設置を拡大し、リアルなネットワークとデジタル技術を掛け合わせることによって、利用者に新しい暮らしを提案するという。
そして、世界を舞台により豊かなライフスタイルを提供していくとのことだ。
1.事業概要
2019年以降、英国においてデジタル自販機のトライアルを実施してきた。今回、英国の自販機マーケットの可能性の確認ができたことから、設置エリアを拡大し、自販機ビジネスをまずは50台規模で展開するという。
■サービス:デジタル自販機を活用した物販、情報配信および広告サービス
■販売商品:イギリス国内で流通する売れ筋飲料商品、菓子類、雑貨など
■設置場所:ロンドンとその他の主要都市
■事業主体:JR東日本ロンドン事務所
2.ビジネスの特徴
デジタル自販機の機能を活用し、JR東日本グループの国内における自販機ビジネスの知見や、トライアルを通じて獲得したノウハウをふまえて英国においても生活に密着した自販機サービスを提供するという。
■物販サービス:
①24時間多彩な商品を提供し、まとめ買いも可能
②遠隔管理システムによりリアルタイムで売上や商品の在庫を確認するとともに機体の不具合などを把握し、サービスを最適化
③QRコード機能を活用し、設置施設の利用者への割引などの特典付与を実施
④キャッシュレス決済により安全性と利便性を向上
■情報配信サービス:
API連携により常時リアルタイムで交通情報や天気予報など、利用者の生活に役立つ情報を配信
■広告サービス:
デジタルディスプレイにより設置施設および販売商品などのサイネージ広告を掲載 ※周辺の店舗・サービス・イベントなどの掲載も検討
3.今後の海外における事業開発
JR東日本は今後も英国内の鉄道、駐車場、空港やバスターミナルといった交通拠点を中心にデジタル自販機の設置を拡大、リアルなネットワークとデジタル技術を掛け合わせることによって、利用者に新しい暮らしを提案していくという。
また、自販機ビジネスをきっかけとして、データ連携や周辺領域におけるイノベーション創発に挑戦するとともに、グループの総合力を活かし、英国のみならず、世界を舞台に豊かなライフスタイルを提供することを目指すとしている。