資生堂と国際基督教大学(以下、ICU)は、困難に直面されているウクライナの避難学生を支援することを目的に、共同で長期的な支援を行うことを決定したと発表した。

ICUが5月から受け入れる予定のウクライナからの避難学生に対し、教育の機会の提供を目的に、以下の支援を予定しているという。

1.生活費の一部支援
2.学費の一部支援
3.資生堂グループ内のインターンシップ、アルバイト機会の提供
4.ウクライナと日本の相互理解促進に向けた機会の提供(社員との交流イベント、資生堂グループの主催するイベントへの招待など)

なお、上記支援の具体的な内容については、両者で協議の上、決定するという。今後は、同取り組みを機に、ICUと資生堂は、ダイバーシティやSDGsの推進を目的として、強力なパートナーシップ関係を構築していくとのことだ。

資生堂は企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(美の力でよりよい世界を)」のもと、これまで支援の一環として全社員とともに、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)を通じた避難民への寄付や商品などの支援物資の送付など、人道的支援を行ったという。

ICUは、第二次世界大戦への深い反省に基づき平和構築に貢献できる人材育成を献学理念として掲げており、2018年からシリア内戦を逃れた学生を正規学生として受け入れてきたとのことだ。

このような背景を踏まえ、ICUと資生堂は、ウクライナおよび周辺地域で起きている人道危機の影響を受けて、日本へ入国されるウクライナの避難学生への生活費や学費の一部支援、仕事の提供やインターンシップなどの人道的支援に取り組んでいくとしている。