JX通信社は、今夏に行われる第26回参議院議員通常選挙に向けて、全国45選挙区を対象とする初の情勢調査を実施。
■ 調査結果の主なポイント
- 全国32の一人区のうち、24選挙区で自民党候補がリード
- 複数人区では、愛知・京都・福岡などで日本維新の会の候補が議席を獲得する可能性がある
- 岸田内閣の支持率は広島県で69.6%に上り全国最高、不支持率が支持率を上回る選挙区はゼロ
- 約半数の有権者はまだ態度を明らかにしていないほか、各党の候補者擁立も完了していないため、情勢は流動的
参院選は全国45選挙区のうち、32を占める定数1の「一人区」が結果を左右するという。2019年の前回参院選では、一人区で自民党が22勝したが、今回の調査に基づく分析の結果、自民党候補は24選挙区でリードしているとのことだ。
また、大都市圏を中心とした複数人区では、各社世論調査で支持率野党第一党を立憲民主党と争う日本維新の会の動向が大きな変数となっている。
愛知県(定数4)・福岡県(定数3)などの選挙区では、日本維新の会の候補に勢いがあり、また、京都府(定数2)では、立憲民主党の現職と維新の新人候補が当落線上で大激戦を繰り広げているとのことだ。
■ 調査と情勢分析の方法
無作為に発生させた電話番号に架電する同社「クラウドRDD方式」により実施。調査期間は4月23〜25日の3日間で、全国45選挙区の有権者計26,722人から回答を得たという。
同社では、この調査データをもとに、態度未定者の動向を予測する独自のモデルで想定得票率などを算出し、その結果を加味して、現時点における全ての選挙区の情勢分析をまとめたとしている。
■ 調査における主な質問項目
有権者の年齢層や性別
職業
選挙区内における居住地域
支持する政党
選挙区での投票先
比例代表での投票先
重視する政策
岸田内閣支持の動向