トグルホールディングスは、同社が保有する不動産を担保に、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)にて融資を受けるスキームで資金調達を行うという「オルタナティブアセット×DeFi」事業の実証実験を開始することを発表した。

トグルホールディングス

同社は「新しいテクノロジーを社会実装して、オルタナティブアセット領域の最先端を創造する」という理念のもと、都内で保有する区分マンションの一室を担保に、OUCHI(※)にて融資を受けるスキームで資金調達を行い、「オルタナティブアセット×DeFi」の新しい投資マーケットの創造に挑戦するとしている。

不動産運用スキーム概要

DeFi(Decentralized Finance:分散型金融)は、中央で金融資産を管理する金融機関のような中央集権システムを必要としない、ブロックチェーン上で構築できるWeb3.0時代の新しい金融サービスなどのアプリケーション。

そのブロックチェーン上で発⾏され、資産のデジタル鑑定書と所有証明書としての役割を持たせることで偽造や代替が不可能となっているトークンがNFTであり、現在はゲームやアートが中心となりNFT市場を牽引しているが、不動産とも相性が良く、徐々に市場規模を拡大し始めているという。

一般に不動産は権利関係や契約関係が煩雑且つ複雑で気軽に投資できる資産ではないが、ブロックチェーンやNFTを活用するWeb3.0時代の到来でそのハードルが大きく下がりつつあるとのことだ。

同社がパートナーシップを組むOuchi Financeは、イタリアの車メーカー「ランボルギーニ」社がエジプトにて所有するレジデンスをNFT化して販売した実績もあり、オルタナティブアセット×DeFiの事業は今後も急速に拡大していくものと考えているとしている。

同社は今後も最先端のテクノロジーを常にキャッチアップしながら、オルタナティブアセット領域を主として社会実装に積極的に取り組み、新しい投資マーケットの創造に邁進していくとのことだ。

(※)OUCH(オウチ):
ホワイトハッカー河崎純真氏率いる01.foundationが運営するOuchi FinanceというDEX内で流通するトークン