東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、「車内混雑がみえる経路検索」の実証試験を行うと発表した。

JR東日本では、MaaS(Mobility as a Service)を推進するため、経路検索サービスの利便性向上をめざし、同社主要路線の列車などの遅れを反映した「リアルタイム経路検索」の実証試験に取り組んできたという。

今回、検索結果で表示された同社路線(一部)の車内混雑状況がわかる機能を追加した「車内混雑がみえる経路検索」の実証試験サイトを開設。

これから乗る電車の混雑状況や、乗った後に混雑状況が大きく変化するタイミングを経路検索の結果とあわせて見ることができるとのことだ。

2022年4月4日から期間限定で試験サイトを公開し、アンケート調査を通じて、表示内容のわかりやすさや有用性を検証するとしている。

1.「車内混雑がみえる経路検索」とは

従来の、列車の遅れを反映した「リアルタイム経路検索」の検索結果画面に、同社の運行管理システムから取得した車内混雑情報を表示するサービス。表示される情報は、直近30日の平日・土曜・日曜祝日にわけた車内混雑データを用いて算出し、毎日更新される。

2.実証試験の概要

(1)試験サイトへのアクセス方法
①URL:https://fslab.jre-maas.com/lp
②JR東日本アプリ
画面下部にあるタブの「もっと見る」をタップし、「ただいま実験中」内の「車内混雑がみえる経路検索」ボタンをタップ。
③LINE公式アカウント「JR東日本ChatBot」
画面下部のメニュー内の「車内混雑がみえる経路検索」ボタンをタップ。

(2)公開予定期間
2022年4月4日~6月30日

(3)「車内混雑がみえる経路検索」を提供する路線(計23路線)
東海道線、横須賀線、総武快速線、湘南新宿ライン、京浜東北線、根岸線、横浜線、南武線、山手線、中央本線、中央線快速電車、中央・総武線各駅停車、青梅線、五日市線、宇都宮線、高崎線、埼京線、川越線、常磐線快速電車/常磐線、常磐線各駅停車、京葉線、武蔵野線、上野東京ライン
※一部区間・列車、また大幅なダイヤ乱れ時など、車内混雑情報が反映されない場合がある。
※車内混雑に加えて、同社主要路線の列車の遅れを反映した経路検索「リアルタイム経路検索」を利用できる。

3.MaaSの推進に向けたJR東日本の取り組み

同社は、グループ経営ビジョン「変革2027」において、移動のための検索・手配・決済をユーザーにオールインワンで提供する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」を構築し、「シームレスな移動」「総移動時間の短縮」「ストレスフリーな移動」を実現することを目指しているとのことだ。

これにより、ユーザーが24時間、あらゆる生活シーンで最適な手段を組み合わせてサービスを利用できる環境を実現するとしている。