東芝は、福島復興風力合同会社より、福島県阿武隈地域における陸上風力発電所向けの風車46基(合計14万7千kW)の供給および20年間のO&M契約(風車、BOP)を受注したと発表した。
今回、当該陸上風力発電所の建設工事が開始され、同社は同発電所向けにGE3.2MW風車(型式:3.2-103)を納入予定だとしている。
福島県は、「再生可能エネルギー先駆けの地」となることを目指し、2040年頃を目途に県内エネルギー需要の100パーセント相当以上を再生可能エネルギーで生み出すという目標を掲げており、福島復興風力合同会社は、2017年に福島県による公募において事業者として選定され、同県より支援事業費補助金の交付を受けて、同発電所の開発を推進してきた。
福島県田村市、大熊町、浪江町、葛尾村にまたがる阿武隈地域の稜線上に全高約148メートルの風車を46基設置し、国内最大規模の陸上風力発電所として2025年春の完工を予定。
同発電所の総発電容量は約14万7千キロワットとなり、年間想定発電量は約12万世帯分の消費電力量に相当するとのことだ。
同社は、日本国内において風力や太陽光などの再生可能エネルギー発電設備の設置・運営や送変電網への接続、エンジニアリング力に強みがあり、また、GE3.2MW風車は、高効率で信頼性が高く、国内においても多数の納入実績があることから、今回の大型受注に至ったとしている。