ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供するカーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」(iOS版、Android版)は、首都高速道路の5か所の料金所で開始された、既存の料金所を順次自動料金収受システム(ETC)専用にしていく「ETC専用化」に即時対応し、ETC専用料金所を回避するルートが設定できるようになったと発表した。
これにより、最新の情報がルートに反映されることで、ETC非搭載車が誤ってETC専用料金所に進入することを未然に防止できるとのことだ。
ETCの利用率は年々増加しており、2021年11月時点で、全国では93.6%、首都高速道路においては96.8%にも上っているという。
こうした背景を受け、国土交通省および高速道路会社6社は、2020年12月に「ETC専用化ロードマップ」を公表し、都市部は5年、地方部は10年程度での「ETC専用化」の概成を目指すとしており、まずは2022年4月1日までに計38か所の料金所がETC専用になることが発表されているとのことだ。
一方で、日本の自動車保有車両数は約8,000万台とされており、ETC非搭載車数が数パーセントであっても、「ETC専用化」は多くのユーザーに影響が生じると考えられるという。
「Yahoo!カーナビ」は、ETC非搭載車を含めたすべてのユーザーのスムーズかつ安全安心な移動をサポートすべく、3月1日からETC専用となった5か所の料金所(一ツ橋、滝野川、浦和南(上)、晴海、安行)に対応。
ユーザーは、「Yahoo!カーナビ」の設定で、「スマートIC利用」と「ETC利用」をオフにすることで、当該料金所を回避するルートが設定できるとのことだ。
また、4月1日に「ETC専用化」が予定されている首都高速道路の29カ所の料金所に加え、NEXCO東日本とNEXCO中日本の計4か所、さらには今後運用予定の「ETC専用化」にも順次対応する予定であるという。
なお、Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo! MAP」(iOS版、Android版)の車のナビでも同様にETC専用料金所を回避するルートを設定することが可能であるとのことだ。
「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げるYahoo! JAPANが提供する「Yahoo!カーナビ」および「Yahoo! MAP」は、アプリの特性を生かして、変化する道路情報に即時対応などを行うことで、今後もユーザーの安全安心なドライブをサポートできるよう、さらなるサービス強化・改善に取り組んでいくとしている。
■同機能の使い方
初期状態では、ETCを利用する設定になっている。ETC専用料金所を回避するには以下の設定を行う必要がある。
<Yahoo!カーナビ>
1.「Yahoo!カーナビ」を起動し、メニューボタンをタップ
2.「アプリの設定」をタップ
3.「スマートIC利用」と「ETC利用」の設定をオフに変更
<Yahoo! MAP>
1.「Yahoo! MAP」を起動し、目的地を入力してルート選択画面を開く
2.ルート選択画面で画面右上にある設定ボタンをタップ
3.検索設定で「ルート検索オプション」をタップ
4.「ETCを利用」の設定をオフに変更
5.「この条件で再検索」をタップ