洗剤を使わないコインランドリー「wash+」を展開すwash-plusは、国内外に55施設を運営し、「旅を楽しくする星野リゾート」と、ホテル業界で初となる洗剤を使わずアルカリイオン電解水のみで洗い上げる、環境や人に優しい洗剤レスのスマートランドリー「wash+ comfort」を共同開発したことを発表した。
同取り組みは星野リゾートとの協働プロジェクトとして、はじめに日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指す「星野リゾート西表島(いりおもてじま)ホテル」へ本格導入し、今後2022年4月に「OMO7(おもせぶん)大阪by星野リゾート」のほか、同リゾートの国内運営施設へ順次導入を予定しているとのことだ。
ホテル内のランドリーの利用条件を考慮し、業務用の洗濯機と乾燥機を改良のうえ新たに誕生したのが洗剤レスのスマートランドリー「wash+ comfort」だという。
ホテルのランドリーは品質表示のない洗剤が自動投入されるシステムが多く、アレルギー体質の人は利用をためらうこともあり、また、その場に行かないと空き状況や動作完了を確認できないことや硬貨式で利用者に不便な思いをさせてしまうことも課題だとしている。
「wash+ comfort」は、環境や人に優しいだけでなく、IoT技術やキャッシュレスの活用により旅行者に嬉しい機能も兼ね備え、利便性の高いサービスを提供できるとのことだ。
■「wash+ comfort」の特徴
特徴1:洗剤を一切使用しない洗浄技術
「wash+ comfort」はコインランドリー「wash+」の洗浄技術を採用。洗剤を使わず、アルカリイオン電解水「wash+ウォーター」で洗い上げるため、衣類に洗剤が残る心配がなく、敏感肌の人やアレルギー体質の人でも安心して利用できるという。
無色無臭の純水をベースにした成分のため、洗い上がりは無香で、合成香料による化学物質過敏症の心配も一切ないとしている。
また洗剤を使わない洗浄技術は、従来のコインランドリー機器と比較して約30%少ない水量での洗濯を実現し、水の使用量の削減、クリーンな排水により環境負荷の低減につながるとのことだ。
SDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」では、未処理の排水を減らすことや水の利用効率を大幅に改善するターゲットがあることから、宿泊施設における「wash+ comfort」の導入はこれらに貢献できるものと考えているという。
なお、この洗剤を一切使用しない仕組みは「wash+」が特許を取得しているとのことだ。
特徴2:旅先での洗濯をスマートにするIoT技術
●空き状況の確認
スマートフォンからアクセスすると、ランドリールーム内の稼働状況が利用前にも確認できる可視化サイトを用意。客室はもちろん、館内であれば滞在中いつでも確認ができるため、タイミングを見計らってランドリールームを利用できるとしている。
●運転完了お知らせメール
メールアドレスを任意で登録することにより、洗濯・乾燥の完了お知らせをメールで受け取ることが可能。取り忘れの防止だけではなく、運転の完了を確認してから取り出しができるため効率的なピックアップができるという。またメール通知の機能の一環として領収書のWEB発行も可能とのことだ。
●完全キャッシュレスの導入
ランドリーの利用料金をスマートフォンで完結できるキャッシュレス決済を採用。クレジットカード決済やキャリア決済のほか、スマートフォン決済の一部サービスを利用でき、両替の心配なくランドリーが使用可能。
特徴3:配送容器はリターナブルパックを使用し100%再利用を実現
「wash+ウォーター」のセットや残量管理など、日常のメンテナンスはホテルのスタッフが実施。wash+ウォーターの配送に使う容器にはリターナブルパックを利用し100%回収。