NOMONは、本わさび由来の希少な健康成分「わさびスルフォラファン(6-MSITC:6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート)」を用いて「健常人のブレインフォグ」への効果を検証する臨床研究を開始したと発表した。
NOMONは、ニュートラシューティカル(人々の日々の健康維持に有用である科学的根拠をもつ食品成分)を追求する企業として、独自の研究開発力をもとに自社製品についてエビデンスを構築し、社会課題の解決に向けて活動している。
【背景】
「ブレインフォグ」は脳に霧がかかったような症状を総称したもので、統一した定義はまだないものの主な症状として、頭が冴えない、焦点を合わせたり集中したりすることができない、物事を覚えることや思い出すことができない、考えることが遅い、言葉を見つけることに苦労するといった認知機能に関連するものが報告されているという。
また、その重症度も様々であるとのことだ。
・「わさびスルフォラファン(6-MSITC)」は、本わさびに100gあたり約0.05gしか含まれていない希少な健康成分。
非臨床研究においては、酸化ストレスなどから細胞を保護する転写因子「NRF2」の活性化によって抗酸化作用を示すことが知られており、アルツハイマー病モデルマウスでは脳内の酸化ストレスを抑制して、認知機能を改善させることが報告されている。
また、臨床研究においても認知機能の一部である集中力・判断力を向上させることが報告されているという。
NOMONはこのような「わさびスルフォラファン」の認知機能改善効果に着目し、「健常人のブレインフォグ」の認知機能に関連した症状に貢献できないかと考え、今回臨床試験の実施に至ったとのことだ。
【研究概要】
試験デザイン:無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験
対象者 :40歳以上、69歳以下の健常な成人男女
選択基準 :認知機能の低下あるいは頭のモヤモヤ感の自覚がある者
摂取期間 :12週間