東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)およびは、2021年5月から2022年3月までの実証実験として実施している「水郡線サイクルトレイン」について、安全・快適にユーザーが利用できることを確認でき、2022年4月より、通年で利用できるサービス(本運用)とすると発表した。

また、これにあわせてサービスを一部リニューアルするという。

JR東日本水戸支社は、これからも地域社会と協力しながら、サイクルツーリズムを通じた水郡線沿線の活性化に貢献していくとしている。

1.本運用について

JR東日本水戸支社では、2021年5月より、自転車を専用の袋に収納せずにそのまま列車に乗車できる「水郡線サイクルトレイン」の実証実験を行っている。

これまでに、多くのユーザーが利用するとともに、サイクリストのユーザーが安全・快適に列車内で過ごせることが確認できたとのことだ。この結果を踏まえ、以下のとおり、「水郡線サイクルトレイン」は本運用に移行するという。

【サービス概要】

実施区間
水郡線上菅谷駅~磐城石川駅間および上菅谷駅~常陸太田駅間
※実施区間を磐城石川駅に変更。

乗降可能駅
水郡線上菅谷駅、常陸大宮駅、常陸大子駅、磐城石川駅および常陸太田駅 ※新たに磐城石川駅を乗降可能駅とし、磐城棚倉駅は対象外。
※実施区間外および乗降可能な駅以外では従来どおり自転車を解体または折りたたんで専用の袋に入れて乗車。

利用可能日
2022年4月2日以降の土休日
※列車の混雑が予想されるなどの理由により、対象外となる日、期間がある(詳細はWEBサイトに記載)。

対象列車
■上菅谷駅~常陸大子駅間
 始発列車から最終列車まで

■常陸大子駅~磐城石川駅間
【下り】常陸大子駅6:57発~15:39発
【上り】磐城石川駅8:02発~16:39発

■上菅谷駅~常陸太田駅間
【下り】上菅谷駅7:32発~17:07発
【上り】常陸太田駅7:52発~17:27発

利用方法
専用WEBサイトによる事前登録制
※現行サービスと変更なし。
※4月2日以降の利用登録は、3月28日より受付開始予定。

利用料金
無料(乗車する区間の乗車券類は必要)
※WEBサイトでの事前登録にかかる通信費などはユーザー負担。

2.その他の新しいサービス概要

ユーザーがより安心して「水郡線サイクルトレイン」を利用できるよう、今回からの本運用より新たに以下のサービスを開始。

(1)固定バンドの貸し出し
実証実験中の一部の期間、列車内での転倒防止を目的として、列車に自転車を固定するバンドを貸し出し。今回本運用への移行後も引き続き、希望者への貸し出しを行うとのことだ。

●固定バンドは、乗降可能駅にて貸し出し。なお、数に限りがあるとしている。
●使用後は、降車駅(水郡線サイクルトレイン乗降可能駅)にて返却。

(2)輪行袋の貸し出し
「水郡線サイクルトレイン」は、ユーザーの利用駅や時間帯に制限がある。万が一、自転車の故障など、ユーザーの予期せぬトラブルが発生した場合に備え、輪行袋を貸し出し。

●輪行袋は、乗降可能駅にて貸し出し、数に限りがあるとのこと(水郡線サイクルトレイン実施区間外への利用はできない)。
●輪行袋への自転車の収納は、ユーザー自身で行う(取扱説明書は用意している)。
●同サービスを利用上の自転車の故障や破損など、一切の責任は負わないとしている。
●使用後は、降車駅(水郡線サイクルトレイン乗降可能駅)にて返却。