大日本印刷、日産自動車、ゼンリン、ソフトバンク、クワハラの5社は、車での移動中に快適な環境でWeb会議ができる「移動会議室」の実証実験第2弾として、有償ハイヤーサービスの検証を開始すると発表した。
同実証実験では、事業化に向けたハイヤーサービスの新しいビジネスモデルの確立と、そのために必要な車内空間の仕様や車載品の進化や高度化を目指すとのことだ。
【実証実験第2弾の概要】
期間 2022年2月17日~9月30日
営業時間:24時間(期間中無休)
※毎週日曜日22:00~翌朝6:00を除く
実施内容:
「エルグランド」を利用したハイヤーサービス(移動中の車内設備の提供を含む)
例)ビジネス会議を伴う移動、婚礼など特別な日の移動、不動産物件紹介を伴う移動など
参加対象:誰でも申し込み可能(1回の乗車で最大2名まで)
営業区域:出発地と到着地が東京都23区域内および神奈川県の横浜市内・川崎市内・横須賀市内
料金:¥20,000~/回(税込み)
※乗車時間2時間または移動距離30kmを超えた場合は追加料金が発生
※車載しているモニターやオーディオ装置への接続用PCは利用者側で持ち込みが必要
予約方法:電話・メール・Webから予約が可能
車両:日産「エルグランド」(VIP2列シート)
車内空間仕様・車載品:
●32インチの液晶モニター
●前席と後席間の隔壁(遮音機能あり)
●会議専用のカメラ/スピーカー/マイク
●Web会議用の通信ネットワーク(5G、4G対応)
●運転手との車内連絡および現在位置表示用のコミュニケーションツール
●膝上テーブル、各種アダプターなど
なお、同実証実験第2弾の実施によるビジネス検証の結果をもとに、今後は参加各社がそれぞれの領域における仕様や機能の向上などに取り組むという。
将来的には車内空間を活用した新たなモビリティサービス「移動会議室」の事業化を目指し、多様な働き方が求められる未来の社会に寄与していくとのことだ。