RIZAPは、JDSC、ユカイ工学と3社合同で、健康寿命延伸サービスの構築と検証を開始したと発表した。
RIZAPは、筋力維持による健康増進・健康寿命の延伸を目指し、フレイル(加齢に伴い心と身体の動きが弱くなってしまう状態)予防における結果の見える化と継続化を実現するプラットフォーム構築を実証していくとのことだ。
■検証開始の背景
日本の平均寿命は、男性79.55歳・女性が86.3歳である一方で、健康寿命は男性70.42歳・女性73.62歳という結果が出ているという(平成26年厚生労働省調査より)。
健康寿命の延伸を目指すために重要であるのは、フレイル予防においての実証課題を解決すること。モニタリング(データ収集)、ITリテラシー、リクルート(参加と継続)の3つのハードルを下げることによって、より多くの人のフレイル予防の推進を目指すという。
今回、フレイル予防をより多くの人に受けてもらえるよう、結果の見える化と継続化を実現するプラットフォーム構築の実証を開始。
同サービス構築と検証は、三重県が、国内外の企業からアイデアを募集して開発のサポートや実証・社会実装の支援などを行う「クリ“ミエ”イティブ実証サポート事業」の採択を受けたという。
第2期の募集にて、28件から4事業者の採択のうちの1事業者として、RIZAPが採択。今後、実現可能性調査を経て、実証実験を行っていくとし、RIZAPは、今後健康な人生と自己実現を一生涯サポートするライフパートナーとなることを目指しているとのことだ。
また、ヘルスケア企業へと事業を拡大していく成長戦略として、新たな価値の創出に挑戦していくための先駆けとし、同実証実験を推進していく予定。
同実証実験では、徹底した顧客目線でのデータを収集し、「今よりさらに健康になる」という自己実現に資するデータを基に、体調が万全な時のデータや、その比較対象として不調時のデータ、さらには健康を害したタイミング、あるいはそれを引き起こした要因を分析するためのデータ収集や連携を進めていくとしている。
さらに、きめ細やかに把握したヘルスケアデータを強みに、健康以外の観点からの価値創造を追及し、ヘルスケアデータから見える様々な価値へ、自治体との連携を強化しながら地域活性化とまちづくり支援にも貢献できるよう努めていくとのことだ。
■採択内容について
「結果にコミットする。」フレイル予防
最新のヘルスケアテクノロジーを活用した、人にやさしい健康寿命延伸サービスの構築と検証
■検証内容について
自治体にとって、フレイル予防がより多くの人が受け、且つ有効なデータとして構築をしたい声がある一方で、対象者である高齢者の「日常のデータ収集が難しい」、「デバイス操作が難しい」などが課題として挙がっているという。
モニタリング(データ収集)、ITリテラシー、リクルート(参加と継続)の3つのハードルを下げることによって、より多くの方へフレイル予防の推進を目指すとのことだ。
さらに、コロナ禍の状況を鑑みてオンライン実施を主軸としながらも、高齢者にITリテラシーを求めず寄り添う施策を同時に展開していくことで、高齢者の参加ハードルを下げ、高い参加率と継続率を狙っていくとしている。
3つのハードル
1.モニタリング(データ収集)
2.ITリテラシー
3.リクルート(参加と継続)
■検証体制について
3社合同で、フレイル予防における結果の見える化と継続化を実現するプラットフォーム構築を実証していくという。
RIZAPは、体力年齢の改善を中心とした結果の出るサービスの提供で、参加と継続のハードルを下げることに関与するとのことだ。
■クリ“ミエ”イティブ実証サポートとは
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、世の中の考え方・働き方は大きく変わってきており、感染収束後は感染拡大前の日常には戻らず、アフターコロナの新常態(ニューノーマル)となっている可能性が高くなっている。
同事業では、こうした動きに伴い発生する新たな地域課題・社会課題の解決や、「新たな日常」の実現に向けて、革新的なビジネスモデル・テクノロジーで対応しようとする国内外の大企業・スタートアップ(第二創業・企業の新規事業を含む)等からアイデアを募集し、開発のサポートや実証実験・社会実装の支援等を行うことで、地域の課題解決に繋げるとともに、三重県から、全国に先駆けて感染防止対策や新しい生活様式のモデルが構築されることを目指している。