INDEX
法人用オリジナルグッズの製造・販売を手がけるアイグッズは、SDGsへの取り組みが盛んになり始めた現在、環境に配慮した宿の施策は旅行者の消費意識へ還元できているのか・旅行者がどのような判断基準を持って宿選びをしているのか等を、1,101人に対しインターネット上で意識調査を実施し結果を公表した。
1.宿の選定基準
宿の選定基準に関して、「値段」が「とても気にする」「気にする」割合が88.7%と最も高くなったという。次いで「ホテルグレード」が57.4%で気にされるポイントであったとのことだ。
手の届きやすい宿泊費であるかを前提とし、「なかなか旅行ができない環境下、せっかくの宿泊であれば綺麗な施設や充実したサービス提供を受けたい」という声が見受けられたとしている。
また、年に6~10回以上旅行をするリピーター層は、ホテルのグレード(綺麗さ・充実さ)を「とても気にする」「気にする」と答えた人は平均79.6%におよび、年5回以下の層が平均62.3%であったことと比べて高い数値が出たという。
さらに、年に6~10回以上旅行をするリピーター層は、ホテルの「ホスピタリティ」を「とても気にする」「気にする」と答えた人が平均69.2%におよび、年5回以下の層が平均51.9%であったことと比べ、高くなったとのことだ。
施設の綺麗さ・サービスの細かさや充実さを整え、それを発信し他社と差をつける「ホテルブランディング」の構築が特にリピーター層に向けて有効的としている。
2.宿の人気アメニティ
宿のアメニティに関する調査では、「家に持ち帰られるグッズ・質の良いバスグッズ・無料の飲食提供」において、どのカテゴリも大幅に人気の差は出ない結果となった。
また、「特にない」と答えた人は他カテゴリと同等の割合で、全体としてアメニティの充実さは顧客満足度にあまり大きくは関与しないことがわかったとしている。
しかし、年に6~10回以上旅行をする層リピーター層は「無料の飲食提供」よりも「持ち帰られるグッズ」「質の良いバスグッズ」に票が集まり、宿泊時実際に使用するアメニティが重視されていることが判明したという。
リピーター層の心を掴むには、実際に使用するアメニティの質にこだわることが効果的としている。
3.環境への配慮
環境への配慮に関して、全体の71.1%が「とても良い印象」「良い印象」と答えたことから、環境に配慮したホテルの施策は、年の宿泊回数が少ない人・多い人いずれの層においても印象が高いことがわかった。
さらに、年に6~10回以上旅行をするリピーター層の中でエシカル消費(地球に配慮した消費)を「とても意識している」「意識している」人は約74.7%にも及び、年5回以下の層が平均40.9%であったことと比べ、高い数値が出たとのことだ。
環境への施策はどの層に対しても印象が良く、とくにリピーター層は環境への取り組みに対して共感を得やすく、印象にも残りやすくなるとしている。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査時期:2021年12月24日〜25日
調査対象:一般消費者
回答数:1,101名(男性699名/女性402名)
年齢:
20歳~29歳72名
30歳~39歳181名
40歳~49歳317名
50歳~59歳531名
<参考>
アイグッズ『プライベートでの宿泊についての意識調査』