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ライオンとNTTデータは、ライオンの成長戦略のうち「4つの提供価値領域における成長加速」を図るため、2022年1月よりデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関する業務提携を開始すると発表した。
同提携では、ライオンの中長期経営戦略フレーム「Vision2030」の実現に向け、NTTデータがDXの実現プロセス・ノウハウを体系化した「デジタルサクセス®プログラム」注2を活用して、デジタル基盤構築および同基盤を活用した事業変革に向けて、DX推進プロセス確立・展開、人材開発の強化に取り組むという。
今後、ライオンはデジタルを活用することで、さらなる成長に向けた事業基盤への変革を推進し、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現を目指すとのことだ。
また、NTTデータはライオンの事業パートナーとして価値を創出するとともに、ヘルスケア領域の先進的知見とDX推進事例を蓄積し、ヘルスケア業界をはじめさまざまなユーザーに展開していくという。
概要
同業務提携により、ライオンが目指すより良い習慣づくりを実現するデジタル基盤の構築と、同基盤を最大限活用した事業変革に向けて、DX推進プロセスの確立・展開と人材開発の強化を行うという。
デジタル基盤は、口腔健康情報の利活用を実現するLION Oral Health Databaseをはじめ、ライオンの新たな事業を実行するために必要であり、NTTデータがライオンと一体となって基本構想検討から構築・運用・改善までを推進していくとのことだ。
また以下2点を行うという。
・DX推進プロセスの確立・展開
NTTデータが開発したデジタルサクセスプログラムを活用し、4つの提供価値領域において自律的にDX戦略立案、実行、定着化に取り組むという。この取り組みを通じて、既存事業の高度化や次世代ヘルスケアにおける新たな事業の立ち上げも見据え、ライオンがさらに事業変革を進められるようにしていくとのことだ。
またDX推進プロセスを確立することで、事業環境や注力事業の変化に応じて速やかにデジタル基盤を進化させられる体制を作りあげるという。
・人材開発の強化
ライオンのデジタル人材育成プログラムの整備を視野に、ライオン社員向け専用講習の開発やNTTデータの研修への参加により、DXを推進する多様な人材の育成を行うという。また、両社社員の相互交流などから、データ活用の必要性の浸透などの意識の醸成を図るとのことだ。
今後について
両社は、今回の業務提携を通じ目指す方向性を共有し、DXを起点としたライオンの事業変革・推進に向けて取り組み、DX推進における成果やビジネス価値を創出することで、ライオンが次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーとなることを目指すという。
また、NTTデータは、ヘルスケア領域の先進的知見と消費財メーカーにおけるDX推進事例を蓄積し、ヘルスケア業界をはじめさまざまなユーザーに対して、IT面からの支援だけでなく、事業パートナーとしてビジネス価値創出を共に実現していくとしている。