INDEX
東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)、日立製作所、DXCテクノロジー・ジャパンは「タクシー乗り場需要の可視化による交通行動の最適化実証」と題し、東京駅にて実証実験を行うと発表した。
同実証実験では、実証実験 Web サイトより、東京駅八重洲口タクシー乗り場の「リアルタイム混雑状況」「タクシー予想待ち時間」などの情報提供を行うという。
同実証実験は、「モビリティ変革コンソーシアム」の実証実験の一つとして実施するとのことだ。
1.実証実験の概要
(1)名称
「タクシー乗り場需要の可視化による交通行動の最適化実証」
(2)取り組み内容
東京駅八重洲口タクシー乗り場付近にカメラを設置し、データを取得・解析することで、タクシー乗り場の混雑情報を実証実験Webサイト上で、ユーザーへ提供することを可能に。
ユーザーはタクシー乗り場に到着する前に、混雑情報を把握することができ、目的地までの行動計画が立てやすくなるという。
※カメラで撮影した取得映像は、利用者数のカウントおよび混雑状況の可視化のみに使用し、映像データは人数集計後に即時破棄される為、個人情報は保存されない。また実証画面にはプライバシー加工が施された画像データを配信するという。
(3)実証実験 Web サイトの案内
実証実験 Web サイト(https://JRe.DXc-wma.com)より、東京駅八重洲口タクシー乗り場の「リアルタイム混雑状況」「タクシー予想待ち時間」などを確認できる。
また、JR東日本グループの各スマートフォンアプリ「Ringo Pass」「JR 東日本アプリ」「東京ステーションナビ」と連携するという。
<実証実験 Web サイトイメージ>
(4)実施期間
2022年1月5日~2022年2月8日
(5)実施場所
東京駅八重洲口タクシー乗り場
2.実証実験体制
同実証実験は、JR東日本単独では解決が難しい社会課題や、次代の公共交通のあり方についてオープンイノベーションによりモビリティ変革を実現する場として、2017年9月5日に設立した「モビリティ変革コンソーシアム」の中で、Future Mobility ワーキング実証実験のひとつとして実施。
実施体制および各企業の役割は以下の通り。
3.取り組み背景と今後
モビリティ変革コンソーシアム Future Mobility ワーキングでは、「すべての人が、安全に、より便利で楽しみのある移動サービスを享受し続けられる、豊かな社会の実現」を目指しているという。
同実証実験は、二次交通の交通結節点である駅でのタクシー乗り換えをスムーズに行い、密を避けて安全・安心に駅を利用したいというニーズに着目し、駅前タクシー乗り場における「混雑情報提供」の実証実験を実施。
同実証実験においてユーザー、タクシー事業者などのニーズ検証、行動変容の検証を実施し、今後の社会実装に向けて検討を推進していくとしている。