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東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、コロナ後のインバウンド回復に向け、JR東日本初の台湾訪日旅行者向け情報サイト「JR TIMES」(以下、同サイト)をオープン。
台湾は JR東日本の鉄道パスを最も利用されており、リピーターも多く存在するマーケットで、「日本」、「鉄道」への関心や訪日意欲の高い顧客が多くいるという。昨今、より正確でスピーディーに、交通をはじめ、地域の文化、食、産品など旅先で欲しい情報などを提供できるプラットフォームが求められている。
同サイトは、訪日できる時もできない時も、「日本」、「鉄道」をきっかけに集まる、顧客同士(CtoC)の交流のきっかけとなるよう、さまざまなコンテンツやイベントを通じて絶えず日本のモノやコトとつながることができるプラットフォームを提供するとのことだ。
JR東日本、日本航空の各グループが台湾に共同で設立している「創造旅行社股份有限公司」は、「創造台日交流有限公司」を設立し、同サイトの運営を行うという。
1.ウェブサイトの概要
・サービス名称:JR TIMES https://www.JRtimes.tw/
・サービス開始:2021年12月21日
・言 語:中国語(繁体字)
2.同サイトで提供する情報・サービス
(1)「鐵道紀行」
JR東日本をはじめとした新幹線やイベント列車など全国の鉄道にフォーカスした情報や記事を配信。
(2)「旅遊札記」
鉄道以外でも行ってみたい地域や、体験したいコト、モノなどの情報や記事を配信。
(3)「精彩必看」
都道府県など特集エリアを定め、実際に取材し、地域との会話により発見・発掘したモノやコト、アクセスなどの情報を動画で配信。
(4)「嚴選小物」
なかなか手に入らない地域産品(宝モノ)や、JR東日本グループならではの特撰品をご紹介。1月以降、数量限定の商品などなかなか手に入らない商品もオンライン販売していく予定。
(5)「活動盛事」
日本の地域とオンラインで結ぶイベントや台北などで展開している JAPAN RAIL CAFE などリアルの場での顧客との交流イベントの状況をアーカイブでお知らせ。
(6)「JR東日本」
JR東日本社員が紹介する、鉄道ファンにはたまらないここだけの情報をはじめ、ユーザーから問い合わせの多い鉄道やSuicaなど商品や設備の利用方法などを紹介。
また、同サイトから「JR-EAST Train Reservation」にて、「JR EAST PASS」をはじめとする旅行に最適なパスを便利に購入できる。
チャットボットサービスにより、サイトの利用にあたっての質問、列車の予約や最適なパスの案内などもストレスフリーに利用できるとのことだ。
3.配信するコンテンツの一例と今後の予定
同サイトでは台湾の人々に人気のエリアを選び、「特選地域」として記事や動画で詳しく紹介するほか、地域の特色ある商品やこだわりの商品などを数量限定で販売。
(1)特選地域 「栃木(とちぎ)」
第1回の特選地域は、台湾の人々にも親しみ深い、栃木(日光、那須など)。東京から、「JREAST PASS」や「JR TOKYO Wide Pass」などの鉄道パスで、新幹線を利用すれば約1時間でアクセスでき、気軽に周遊できる人気エリア。観光やアクセス、そこで活躍するヒトやモノを紹介。
(2)今後の予定
◆2月頃 第2回特選地域 「新潟(にいがた)」
新潟は「JR EAST PASS」を使って上越新幹線で訪れるのに便利な、台湾でも人気のエリア。観光ではアートで有名な十日町エリアを、モノづくりでは三条エリアを探訪する予定。
◆3月頃 第3回特選地域 「青森(あおもり)」
東京からも、北海道からも、青森空港からもアクセス便利で、りんご、祭りなど、青森は台湾でもよく知られた観光地。青森の隠れた観光スポットや、モノづくりを探訪する予定。
4.同サイトの運営体制
JR東日本グループのびゅうトラベルサービスと、日本航空(JAL)グループのジャルパックが共同で出資している台湾の旅行会社「創造旅行社股份有限公司(CREATIVE TRAVEL(TAIWAN) LTD. ;JRECTT)」は、日本、鉄道に関心のある顧客のコミュニケーションをより活性化するサービスを提供するため、目的子会社「創造台日交流有限公司(CREATIVE COMMUNICATION LTD.;JRECC)」を設立し、同サイトの運営にあたるという。