ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は、広告サービス品質向上のための審査実績をまとめた2021年度上半期(2021年4月1日~9月30日)の「広告サービス品質に関する透明性レポート」を公開した。

2021年度上半期は約5,700万件の広告素材をYahoo! JAPANが定めた基準に抵触する素材として非承認にしたという。

同レポートは、広告主や広告会社、広告配信パートナーが、Yahoo! JAPANの広告サービスを安心して利用できることを目的に公開しており、今回で4回目となる。

2021年度上半期は、2020年度下半期と比較して「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」や「最上級表示、No.1表示」、「ユーザーの意に反する広告の禁止」の掲載基準での非承認数が増加。

また、「ユーザーの意に反する広告」では、リンク先サイトが正しく表示されず非承認としたケースが目立ったとのことだ。

Yahoo! JAPAN 広告掲載基準の「薬用化粧品(医薬部外品)、化粧品」においては、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」に関して満たすべき基準や注意点を示しているという。

また「最上級表示、No.1表示」においては、クリエイティブ内に第三者によるデータ出典・調査機関名および調査年の明記や、調査データが最新の1年以内のデータであることなどを定めている。

さらに、「ユーザーの意に反する広告」に対しても、広告掲載基準を遵守されているかなど、広告の品質を担保するために日々審査を行っているとのことだ。

Yahoo! JAPANは、広告配信面(広告掲載メディア)においても厳正に審査しており、2018年10月にアドフラウドへの対策を強化し、約5,900件の広告配信を停止。

また、2019年5月には “広告品質における3つの価値と6つの対策項目(広告品質のダイヤモンド)”の定義や、アドフラウド排除とブランドセーフティ確保を強化するリアルタイム不正解析機能の導入など不正広告対策において、さまざまな取り組みを実施してきたという。

さらに、一般社団法人デジタル広告品質認証機構(JICDAQ)が定める「アドフラウドを含む無効トラフィックの除外」と「広告掲載先品質に伴うブランドセーフティの確保」に関わる業務について、認証基準に適合した事業者として認証を取得している。

Yahoo! JAPANは、「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げ、今後も同レポートの定期的な公開や審査・パトロールの強化、審査の透明性の担保や機能拡充・改善を行い、広告主や広告会社、広告配信パートナーが安心して活用できるプラットフォームを目指していくとのことだ。