岩岳リゾートが運営する、「白馬岩岳マウンテンリゾート」における2021年グリーンシーズンの来場者数がコロナ禍前の2019年と比べ103%(前年比130%)となる過去最高の約13万4千人を記録したと発表した。

2021年グリーンシーズンもコロナ禍での営業を余儀なくされ、緊急事態宣言下において来場者数が想定を下回った月もあったものの、感染予防対策の徹底と情勢を踏まえつつ、MTBやヨガ、音楽の各種イベントを積極的に開催するほか、国内初となる「Mountaincart(マウンテンカート)」の提供によるアクティビティの拡充、ペット連れのユーザーもより快適に過ごせるよう、専用の絶景ドッグテラスを新設。

さらに、新展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」のプレオープンも含め、新規施設・サービスを積極的に展開し、白馬の大自然を感じられる環境づくりに注力したという。

通年楽しめる「マウンテンリゾート」への取り組み

昨今の国内スキー場は、スキー・スノーボード人口の減少に加え、気候変動による降雪不足により営業日数が確保できず厳しい経営に直面している。

また、長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、インバウンド需要が皆無となり苦しい状況が続いているとのことだ。

こうした中、「白馬岩岳マウンテンリゾート」では、ウィンターシーズンのみで1年のほとんどの売り上げを占める従来のスキー場モデルからの脱却が重要と考え、数年前からオールシーズンで楽しめるマウンテンリゾートを目指しているという。

2017年には「⽩⾺岩岳MTB PARK」にオーストラリア出身のトレイルビルダー・Evan Winton(エヴァン・ウィントン)氏が監修した初心者向けダウンヒルコースを造成。

絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」を2018年に開業し、2020年には絶景大型ブランコ「ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」を新設するなど施設の魅力化を進めるとともに、新型コロナウイルスによる生活様式の変化に順応したリゾートテレワークにも取り組み、時代に合った開拓・改修を積極的に進めてきたとのことだ。

日本初のマウンテン・アクティビティやペットに優しい環境整備を推進

コロナ禍で2度目となった2021年グリーンシーズンは、昨年同様、感染予防対策を徹底のうえ運営し、コロナ禍において”三密”(密閉、密集、密接)を避けられるオープンエアーである環境を活かした新たなアクティビティを導入。

日本初となるマウンテン・アクティビティ「Mountaincart(マウンテンカート)」は、山の上からハンドル操作とブレーキで山を駆け降りるスリリングな体験ができると子どもから大人まで年齢を問わず好評を博したという。

マウンテン・アクティビティ「Mountaincart(マウンテンカート)」

また、観光だけでなく県内や近郊の人々にも地元の魅力を再発見できるよう、自然と調和したヨガや音楽など様々なイベントも積極的に開催し、常に新しいコンテンツの提供に努めたとのことだ。

岩岳リゾートでは2018年より、本格的にペットフレンドリーな環境づくりに励んでおり、2021年7月には、大切な家族であるペットとともに”非日常”を体感できるマウンテンリゾートの実現に向けて新たに、ぺット連れのユーザー専用の絶景ドッグテラス「HAKUBA WAN! TAIN HARBOR(白馬ワン!テンハーバー)」をオープン。

ペットとともにリラックスできる空間や散策コース、オリジナルドッグフードや愛犬とお揃いのオリジナルTシャツの販売をスタート。ペットとともに大自然を満喫する目的での来場者数は、直近3年で約3倍に成長。

ドッグテラス「HAKUBA WAN! TAIN HARBOR(白馬ワン!テンハーバー)」

コロナ禍においてもこうした積極的な設備投資を進めた結果、2021年グリーンシーズンの来場者数はコロナ禍前の2019年比103%(前年比130%)となる、過去最高の約13万4千人に伸長。

月別で見ると、10月は前月比約180%となる約3.1万人が来場し、全国的に緊急事態宣言が解除されたことが後押しになったと推測しているとのことだ。

白馬の大自然を五感で味わえる展望エリア「⽩⾺ヒトトキノモリ」をプレオープン

2022年グリーンシーズンに向けた新たな取り組みとして、「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」に続く、新たな絶景展望エリアとして標高1,100mの高原から唐松沢氷河や北アルプスの山々を仰ぎ見ることができる「白馬ヒトトキノモリ」を2021年11月にプレオープン。

同エリア内には、表参道や京都嵐山で人気のティーラテと焼き立てスコーンの専門店「CHAVATY HAKUBA(チャバティ白馬)」を誘致し、信州初出店を果たしたという。

プレオープン営業は9日間にもかかわらず、SNSでも話題となり、来場者数は2019年同月比で106%(前年同月比139%)となる1.5万人を記録。同エリアのグランドオープンは来春を予定しており、グリーンシーズンのさらなる魅力向上を図っていくとしている。

今後も岩岳リゾートは、豊かな自然の恵みを大切に守りつつ、白馬の魅力や新たな感動を提供できるマウンテンリゾートを目指して尽力していくとのことだ。