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離れて暮らす単身高齢者の部屋での様子や変化を、スマートフォンでいつでも確認できる見守りサービス「ドシテル」を手がける日立グローバルライフソリューションズは、団塊世代が後期高齢者に入る2022年危機を前に、「子と離れて単身で暮らす70歳以上の親」および「離れて単身で暮らす70歳以上の親を持つ子」の合わせて316名を対象に、「離れて暮らす親子のコミュニケーションに関する調査」を実施。
65歳以上の単身の高齢者は年々増加しているという。内閣府の「平成29年版高齢社会白書」によると、2015年時点で男性が約192万人、女性は約400万人が単身で暮らしており、この数値は今後も上昇していくことが予想されるとのことだ。
また、昨今では新型コロナウイルス感染症拡大への懸念から、帰省を自粛せざるをえない傾向にあるなど、直接会って親の健康状態を確認することが難しくなっているという。
こうした状況の中で、「離れて暮らす親子の間には健康状態の認識について差があるのでは?」という仮説のもと、コミュニケーションの実態を把握するためのインターネット調査を実施。
■調査結果トピックス
※同レターでの親とは、子と離れて単身で暮らす70歳以上の人、子とは、離れて単身で暮らす70歳以上の親を持つ人をさす
1.親の「夜中に目が覚める」といった生活リズムを把握できている子は、わずか3.6%
2.子が不安に感じていることの第1位は「親の介護」
3.親の31.3%は、自身の体調や心配事を子に「全て伝えている」と思っている。一方、子で、親が体調や心配事を「全て話してくれている」と思っているのは、たったの9.3%
4.親子の60%以上が「ドシテル」のような見守りサービスに共感できると回答。最も共感された特長は「子ども側がスマートフォンで簡単に確認できること」
調査結果①:親の「夜中に目が覚める」といった生活リズムを把握できている子はわずか3.6%
親の「薬を服用している」、「定期的に通院している」などの行動を把握している子は56%と半数以上を占める一方で、「熟睡できない」、「夜中に目が覚める」のような、そばにいないと気づけない変化について把握できている子は、わずか3.6%と著しく少ないという結果が出たという。
Q.体調や健康状態に関する事柄でご自身に当てはまることをお選びください。また、ご自分に当てはまる事柄の中で、お子様が知っている事柄についても教えてください。(親への質問・複数回答)
調査結果②:離れて暮らす単身高齢者の親を持つ子が不安に感じていることの第1位は「親の介護」
離れて暮らす単身高齢者の親を持つ子は、「親の介護」について強く不安に感じていることがわかった。続いて親に対して感じている不安の2位は「親が病気やけがで入院した時の対応」、3位は「親の死後の手続き・片付け」であったとのことだ。
Q.下記に挙げた項目について、あなたが現在「親」に対して感じている不安内容、また「自分が関わることに不安を感じている内容」についても教えてください。(子への質問・複数回答)
調査結果③:親の31.3%は、自身の体調や心配事を子に「全て伝えている」と思っている。一方、子で、親が体調や心配事を「全て話してくれている」と思っているのはたったの9.3%
この結果から、親の体調や心配事に対して、親子の間で大きな認識の差があることがわかった。
「なぜ親が子に本当のことを言っていないと思うか」という子への質問に対し、1位が「自分に余計な心配をかけたくない気持ちからだと思う」、2位は「自分が必要以上に心配すると思っているからだと思う」。親が思っている以上に、子は親のことを心配していると考えられるとのことだ。
Q.あなたはご自分の体調や健康状態及び心配事について、お子様に対して本当のことを全て話していますか。(親への質問・単一回答)
離れて住んでいる親は、自分の体調や健康状態及び心配事の、全てを自分に話していると思いますか。(子への質問・単一回答)
Q.親が自分に本当のことを全て言っていないのはどうしてだと思いますか。
下記に挙げた中から当てはまると思うものを全てお選びください。(子への質問・複数回答)
調査結果④:親子の60%以上が「ドシテル」のような見守りサービスに共感できると回答。最も共感された特長は「子ども側がスマートフォンで簡単に確認できること」
親子ともに60%以上が見守りサービスに共感できると回答したが、その中でも「ドシテル」の持つ特長の中で最も共感されたのが、「子側がスマートフォンで簡単に確認できること」であったという。
Q.「ドシテル」の説明をお読みになった上で、サイトをご覧になり、見守りサービスに対する印象をお教えください。(親、子への質問・単一回答)
見守りサービス「ドシテル」の共感できる特長ランキング (親、子への質問・各単一回答)
介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子氏は、以下の通り述べている。
「毎日の様子をスマートフォンで見ていれば、「普段通り」とはどんな状態かを知ることができます。結果として、親に変化があった場合に、いち早く気づくことが可能に。早期に発見できれば、状態を進行させないための策を考え、何らかの手を打つこともできます。気づくキッカケになるのが見守りサービスです。それに、日々「変わりがない」ことを確認できると、子にとっての心的負担はずいぶん軽減すると思います。」
■「離れて暮らす親子間(高齢者と高齢者を親に持つ子)のコミュニケーションに関するインターネット調査」 概要
調査期間:2021年8月27日~8月30日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:
①子と離れて単身で暮らす70歳以上の親(166名)
②離れて単身で暮らす70歳以上の親を持つ子(150名)
【参考】
日立グローバルライフソリューションズ「2022年危機を前に、「離れて暮らす親子間(高齢者と高齢者を親に持つ子)のコミュニケーションに関する調査」を実施」