日本観光振興協会は、斉藤鉄夫国土交通大臣に対して「ワクチン接種の進展に伴う観光再起動に向けた緊急要望」を提出した。
同要望は、現在、新規感染者数は減少傾向に転じているものの、大きな影響の続く日常生活・地域経済を取り戻すために、今後は感染拡大防止と社会経済の両立に向けて国においては力強い政策を講じることを要望。
観光産業としても、必要な感染防止策を十分に講じた上で、政府方針に沿って旅行を順次回復させ、地域経済の活性化に努めていくことを伝え、「ワクチン接種の進展に伴う観光再起動に向けた緊急要望」を提出したとのことだ。
<要望事項の骨子>
・「ワクチン・検査パッケージ」の活用による人流の正常化へ
政府の提唱する「ワクチン・検査パッケージ」を活用することで、旅行者や受入側がより安心できる環境を整え、広く関係者が連携して旅行の「機運醸成」を図る。国においては、国民にとって分かりやすく使い勝手の良い「ワクチン・検査パッケージ」を早急に実施するよう要望。
・経済回復に向けた旅行需要喚起策を
今後の感染状況、ワクチン接種の進捗を十分に踏まえつつ、できる限り速やかに、「ワクチン・検査パッケージ」を活用して、いわゆる県民割の近隣県・エリアへの拡大や必要に応じて改善されたGoTo トラベル事業の再開を強く要望する。観光産業や地域経済の疲弊は大きいため、来年度も含め長期にわたって継続的な旅行需要喚起策の実施及び観光産業への支援について特段の配慮を要望。
・国際交流の円滑化に向けて
我が国の水際対策は厳しいレベルが求められていることから、国際往来や経済活動の状況が国際的にも遅れている。国が認めるワクチン接種者や検査での陰性者に関しては、待機期間の撤廃等の更なる緩和を図るよう要望。