ファーストリテイリングはこのたび、マイクロファイバーによる自然環境への影響を最小化する国際的取り組み「Microfibre 2030 Commitment」に署名したと発表した。

「Microfibre 2030 Commitment」は、衣料用繊維に起因するマイクロファイバーの問題に取り組む国際NPOのマイクロファイバーコンソーシアム(The Microfibre Consortium)が新たに設立したコミットメント。

マイクロファイバーによる環境影響ゼロを目指し、2030年までにグローバルで250社の企業が加盟して、研究・試験結果のデータベースと評価システムが業界全体で採用されていること、また、マイクロファイバー放出量の基準値を策定し、それを加盟企業の80%が採用し、環境への放出を管理できている状態を目指すという。

ファーストリテイリングは2023年までに定められた素材試験を毎年実施し、マイクロファイバーコンソーシアムにデータを提供。

加盟企業から提供されたデータはデータベースに蓄積され、業界全体でコミットメントを達成するためのツールとリソースの開発に活用されるとのことだ。

ファーストリテイリングは、これらのデータと知見をもとに、自社製品とその製造過程でマイクロファイバーの低減措置を実施するとともに、業界全体にベストプラクティスを展開することにより、コミットメントの達成に貢献するとしている。

ファーストリテイリングは、マイクロファイバーによる環境への影響を重要課題として認識し、影響の最小化に向けて取り組んでいるという。

今後も、商品のライフサイクル全体を通じてマイクロファイバーの環境への放出を最小限に抑えるため、業界全体での協働と取り組みの改善を続けていくとのことだ。