ファミリーマートは、創立40周年に向けたチャレンジ「40のいいこと!?」の5つのキーワードの1つである「わくわく働ける店」の一環として取り組んでいる、ファミリーマートの障がい者雇用の主な取り組みを発表した。

2021年9月に創立40周年を迎えたファミリーマートは、障がいをもった人が広く活躍できるよう、職域の拡大や支援策の充実を進めているとしている。

現在のファミリーマートの障がい者雇用率は、法定雇用率2.3%を達成しており、今回は千葉県流山市における有機野菜農場での取り組みと、本社にて障がい者活躍に専任で取り組む「業務サポートグループ」の取り組みを紹介する。

ファミマの障がい者雇用の取り組み

●えかオーガニック農場での取り組み~栽培した野菜を近隣店舗でも販売~

ファミリーマートでは、2006年からECAが運営・管理する「えかオーガニック農場」の農業指導を受け、有機野菜を栽培しているとし、現在は主に特別支援学校を卒業した社員43名が、約2.7ヘクタールの敷地で年間約50種類の有機野菜を栽培。

2021年2月には、一般社団法人日本GAP協会が定める、食品安全・労働安全・環境保全・人権福祉などの基準を満たした農場に与えられる認証「JGAP」も取得しているとのことだ。

収穫された有機野菜は、ファミリーマート社内で社内販売されるほか、2020年2月からは農場近隣のファミリーマート店舗でも販売を開始し、現在では、流山市、松戸市の合計10店舗で販売。

今後は、店舗への安定的な野菜の供給を目指していくとともに、農場での体験を新入社員のダイバーシティ研修の場としても活用していく予定としている。

有機野菜の栽培

●業務サポートグループの取り組み~障がい特性にあわせた業務の創出~

ファミリーマートでは、2019年に障がい者活躍に専任で取り組む「業務サポートグループ」を新設し、本社にて障がい者の特性に合わせた職域開拓を実施。

各部署のルーチン業務やスポット的な業務を業務サポートグループで担うことにより、各部署の作業効率の向上に寄与しているという。

また、外注業務の内製化によってコスト削減などの効果が期待でき、2021年9月現在、ジョブサポーター7名を含む39名が在籍しているとのことだ。

特性に合わせた職域開拓

●その他の取り組み~店舗での就業訓練の受け入れ~

公益財団法人新宿区勤労者・仕事支援センターと連携し、2008年から、同施設内に出店するファミリーマート新宿スポーツセンター店にて、障がい者の方の就業訓練の場を提供。

就業訓練の内容は、接客や、商品の補充、清掃、検品など、個々の状況に応じて設定され、今後も障がいを持つ人の実生活に役立ち、自立支援につながる取り組みとして貢献していくとのことだ。