Netflixは、クリエイターやアニメーション制作会社などのパートナーへの支援強化に向けた新拠点「Netflix アニメ・クリエイターズ・ベース」(以下、クリエイターズ・ベース)をNetflix東京オフィス内に開設したと発表した。

同施設は、Netflixで独自に開発・配信するアニメ作品に関わるデザイナーやクリエイターなどの才能が集まるコミュニティとなり、長期的にアニメーション制作のツールや技術の進歩を広く支援することを目指すとしている。

開設当初は、コンセプトアートのデザイン開発に注力し、制作過程の根幹であり最終的な映像の土台ともなるプリプロダクションのさらに前段階を強化するという。

コンセプトアートの開発により、企画段階において原作を映像化する仮のイメージを設けることで関係者の理解促進を図り、将来的な作品の基盤となる原作へのアクセスを広げ、さらなる機会創出に繋げることができる。

さらに、作品づくりに関わる多数の作り手やスタッフが作品の世界観や環境、文化的背景、キャラクターの主な特徴などについて理解を深め、監督や脚本家のビジョンを効果的に共有することにも寄与するため、最終的にチームとして目指す絵を明確にするとのことだ。

これまでNetflixでは、最先端の技術を使用することによるアニメの表現方法を拡大したり、次世代のアニメーターを育成するなど、作品づくりの現場や人材を継続的にサポートし、制作の業界スタンダードを引き上げることに取り組んできた。

こうした取り組みに加え、同施設を拠点にパートナーとともに制作過程におけるベスト・プラクティスを推奨だけでなく、長期的にアニメーション制作のツールや技術の進歩を支援する取り組みを強化できることに期待しているという。

クリエイターズ・ベースは、以下の3つの空間で構成されている。

現在、アニメ作品はNetflix上で年間1億2,000万世帯以上で視聴され、100の国や地域でTOP 10に入るほど世界中で人気が伸び続けている作品ジャンルのひとつであるという。

今後も、拡大し続けるアニメファンに対し、日本や世界の才能あるクリエイターの意欲的な作品を届け続けることに注力していくとのことだ。