東京都では、AYA世代のがん患者等に対し、世代の特性に応じた医療提供・相談支援が行われるよう取組を行っている。
その一環として、今回、全国初の取組として、生殖機能温存治療から妊娠のための治療までを一体的に支援する事業を開始するとともに、AYA世代がん患者の人が必要な情報を得、相談・交流できる場として、「AYA世代がん相談情報センター」を開設したと発表した。
1.東京都若年がん患者等生殖機能温存治療費助成事業
がん等の治療の影響により、生殖機能(妊よう性)が低下又は失われるおそれがあるという。そのため、若年がん患者等が、将来の妊娠に備えながら、希望を持ってがん治療等に取り組むことができるよう、生殖機能温存治療から卵子等の凍結保存・更新・妊娠のための治療を一体的に支援する事業を開始するとのことだ。
凍結保存の更新や妊娠のための治療を含め、一体的に支援するのは、全国初の取組であるとのことだ。
申請受付開始日:9月8日
2.AYA世代がん相談情報センター
以下の2つの病院に「AYA世代がん相談情報センター」を設置。同センターでは、AYA世代がん患者の人から話を聞いた上で、個々の悩みに関する相談窓口の情報等を提供するという。
また、AYA世代のがん患者同士が交流できるイベントを開催するほか、都内がん診療連携拠点病院等の相談員同士の交流の機会も確保し、支援の充実を図っていくとのことだ。イベント等の詳細については、随時、東京都がんポータルサイトで公表するとしている。
設置場所
● 学校法人聖路加国際大学 聖路加国際病院(中央区明石町9番1号)
● 都立小児総合医療センター(府中市武蔵台二丁目8番29号)
設置日:9月3日