ヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)が提供する「Yahoo!防災速報」(iOS版、Android版)は、事前にかんたんな情報入力でユーザーに合った防災行動を確認することで、大雨などの災害警戒時における防災行動開始のタイミングとともにプッシュ通知が届く新機能「防災タイムライン」を8月30日より全国で提供開始したと発表した。
同機能は、国土交通省が普及を目指す、住民一人一人の防災行動計画「マイ・タイムライン」のデジタル版として、民間初の無償提供となるという。
同機能は「Yahoo!防災速報」アプリのガイドに従い、ユーザーの自宅や周辺環境、世帯構成などを入力することで、大雨などの災害警戒時におけるユーザーに合った防災行動を確認できるという。
自宅の建物種別や階数、立地の危険性、自力避難が難しい同居者の有無などによって、行動開始のタイミングが異なるなど、防災行動計画は人それぞれであるとのことだ。
そして、災害警戒時にはユーザー自身で設定した防災行動開始のタイミングとともにプッシュ通知が届くため、計画的な防災行動に役立つという。
同機能は、国立研究開発法人防災科学技術研究所監修のもと、広島県、京都府と意見交換を行い開発。
なお、「Yahoo! JAPAN」アプリ(iOS版、Android版)のトップ画面にある「ツールを追加」ボタンから「防災タイムライン」を追加することで、「Yahoo! JAPAN」アプリからも同機能へアクセスできるとしている。
Yahoo! JAPANおよび親会社のZホールディングス(以下、ZHD)は、防災領域において平時から復旧・復興まで支援をワンストップで実現していくという。
同機能は、その第一歩としてYahoo! JAPANより、災害を自分ごと化するための支援として提供を開始。平時から災害警戒時にむけて活用することで、“災害からの逃げ遅れ”を防ぐことを目的としているという。
ZHDおよびYahoo! JAPANは、グループ企業であるLINEとともに、コミュニケーションアプリ「LINE」上での「防災タイムライン」の提供や対象とする災害種類の追加、復旧・復興期における支援サービスの開発を進め、引き続き「あらゆる災害の、あらゆるシーンで一人でも多くの命が助かる未来」を目指していくとしている。
■「防災タイムライン」の使い方
「Yahoo!防災速報」アプリに記載されているガイドに従って、ユーザーの自宅や周辺環境、世帯構成などを登録することで「防災タイムライン」を作成できる。
① 自宅の設定・想定危険度チェック(必須登録項目)
自宅や周辺の環境や同居者の状況の該当項目をチェックすることで、大雨などの水害発生時における自宅の想定危険度を確認できる。
② 行動開始のタイミング(必須登録項目)
想定危険度チェックで確認した内容をもとに、災害警戒時の行動開始のタイミングを選択。この選択をもとに災害警戒時のプッシュ通知のタイミングが設定される。
③ 備蓄品の確認(任意登録項目)
同居している人の情報(人数・性別・年代)を入力すると、必要な備蓄品のリストを確認できる。備蓄品リストは、東京都が運営する東京備蓄ナビの算出ロジックを使用しているという。
④ 連絡先入力(任意登録項目)
緊急時に必要な連絡先や、避難の声かけをしたい近所の人の連絡先を確認し入力。
⑤ 避難先入力(任意登録項目)
災害警戒時の避難先を登録。最寄りの避難所だけでなく、実家や親戚、友人の家も避難先として登録できる。