千葉大学病院は、妊産婦のコロナ専用病床として、MFICU(母体胎児集中治療室:Maternal Fetal Intensive Care Unit)6床のうち3床(妊産婦2室、新生児1室)を確保し、8月27日から運用をスタートすることを発表した。
MFICUは、平時からリスクの高い妊産婦を受け入れているが、今後、コロナに感染した妊産婦の受け入れが増加した場合は、6床すべてをコロナ専用病床とする予定とし、その際は、妊産婦3室、新生児3室となるという。
また、MFICUで受け入れた妊産婦のコロナの病状が重症化した場合、人工呼吸器やネーザルハイフロー(鼻に管を入れて高流量の酸素を流す治療法)が使用できるICU(10床)やコロナ専用病棟(2フロアで36床)と連携して治療に当たるとのことだ。
さらに、早産など新生児に集中治療が必要な場合はNICU(新生児集中治療室)や近隣の医療機関と連携することになっているとしている。
千葉大学病院は、現在の医療の現場は「災害」時の状況にあると考えており、同院では今後もさまざまな課題に柔軟に対応し、高度医療を担う大学病院として地域医療に貢献していくとのことだ。