パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、doda会員を対象に、「新しい時代に求められる営業職に関する調査」を行い、結果を発表した。
なお、「新しい時代に求められる営業職」とは、営業の分業体制によって生まれ、これからの時代に需要が高まると予想される「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」などを指しているとのことだ。
「doda」に掲載されている「新しい時代に求められる営業職」求人の掲載数を2019年1月と2021年7月で比較すると、掲載数は約7.4倍に増加していることが分かったという。
営業職全体はほぼ横ばいのため、これらの職種が特に増えていることが見て取れるとしている。
2019年頃よりソフトウェアの売り切りモデルからサブスクリプション型への転換が加速したことを背景に、SaaS系企業の成長が促進され、それに伴い「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」職が重要視されたことで求人が増え始めたという。
その後、新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に求人数は減ったものの、コロナをきっかけに働き方が急激に変わり、多くの企業でリモートワーク環境を整備するための新たなシステム導入が増えたことや、非対面が中心となるような営業手法に変化した影響により、求人は2020年9月頃より急速に増加。
今後も、「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」職のニーズは拡大することが予想され、まさにこれからの時代に求められる営業職となっていくとのことだ。
また、「doda」の求人広告1件当たりの応募数を比較すると、2021年7月では「新しい時代に求められる営業職」の求人の方が、営業職全体の求人よりも約1.3倍応募数が多くなっているという。
応募者は20代、30代の転職希望者が多く、要因として、2、3年の営業経験があれば即戦力採用としてチャレンジできることや、営業未経験の販売サービス職でも顧客折衝経験を活かしてキャリアチェンジできるといったことが挙げられるとしている。
営業職経験者のdoda会員に「カスタマーサクセスの仕事を理解しているか?」と尋ねたところ、「理解していない」「あまり理解していない」と回答した人は約7割で、67.4%となったという。
また、「インサイドセールスの仕事内容を理解しているか?」という質問では、「理解していない」「あまり理解していない」と回答した人は約4割の43.1%という結果になったとのことだ。
転職市場において、「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」職の求人数や応募数は増加傾向にあり、今後さらに成長が見込める職種であるという。
加えてこれらの仕事内容を理解し個々人の可能性が開ければ、より働く人々の転職機会を増やすことができると考えられるとのことだ。
「doda」は、「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」職の理解促進を目的として、オンラインセミナー「今、転職市場に求められている『新しい時代の営業職』とは?」も開催。
イベントの概要は以下となる。
開催日時:2021年9月7日19:30~21:00(受付開始:19:20~)
参加費:無料
※インターネットに接続するための通信料金は参加者負担。
使用ツール:オンラインビデオツール
参加資格:社会人の人
※現在営業職ではない人も参加可能。
用意するもの:PCまたはスマートフォン
参加方法:特設サイトより申込み。
※同イベントへの参加には、doda会員登録が必要となる。
【調査概要】
2019年1月1日~2021年7月31日の間に「doda」に掲載された求人データをもとに算出
対象者:20~40代のdoda会員(営業職経験者)
回答人数:362人
調査手法:インターネット調査
調査期間:2021年7月2日~7月9日
<参考>
パーソルキャリア『転職サービス「doda」、「”新しい時代に求められる営業職”に関する調査」』