生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、「環境保全」をテーマにインターネットリサーチを実施し、結果を発表した。
「プラスチック資源循環法」(「プラスチック資源循環促進法」)が成立したことを知っているか質問したところ、認知度は26.7%と、法成立自体はあまり知られていないとのことだ。
脱プラスチックにかかわる問題について、自身が知っているものもそれぞれ質問したところ、どの問題についても認知度は約50%~60%前後となった。
とりわけ「地球温暖化問題」が63.7%で最も高くなったという。
また、「マイクロプラスチックによる生態系問題」も57.2%と半数以上の方が知っており、「マイクロプラスチック」という言葉や問題が徐々に浸透してきていること伺えるとし、脱プラスチックに関係する問題それ自体の認知は全体的に高いといえるとのことだ。
普段の生活において地球環境の保全のために意識して行動しているか尋ねたところ、地球環境の保全について、「とても意識して行動している」「やや意識して行動している」と回答した方で約半数を占める結果となった。
サステイナブルなカテゴリーだと思う業種を質問したところ、容器の問題は勿論、水と密接に関係するカテゴリーである「製造業(飲料)」が最も高く、22.4%となった。
それに次いで「製造業(鉄鋼・金属・機械)」「製造業(日用品、トイレタリー)」が約20%で並んだとのことだ。
地球環境の保全のために買いたいと思う商品やサービスについて、それぞれどの程度重要だと思うか、自身の気持ちに最も近いものを尋ねた。
その結果、「自分にとっての価値:商品やサービスが自分にとっての価値や魅力があること」がトップで60.1%を占め、それに次いで「企業の信頼性:それらを提供する企業の信頼があること」が57.9%となった。
「値段は今まで通り:従来通りの価格帯で買うこと」は56.2%となり、商品やサービスの価格が変わらないことよりも、魅力や企業の信頼をやや重要視するということが伺えるとのことだ。
魅力を感じる、また地球環境の保全に良さそうだと感じる言葉やフレーズや、仮にそのフレーズが製品に使用されていたら、従来の製品よりも高額な場合でも購入したいと思うフレーズはどれかを調査。
「地産地消」は魅力を感じる・良さそうだと感じるフレーズとして、どちらも唯一30%を超えたという。
高額でも購入したいと思うフレーズについては、約半数の方が「あてはまるものはない」、つまり魅力を感じる・良さそうだと感じるフレーズが商品に使用されていてもその分高額であれば購入しないと回答したとのことだ。
しかし、高額でも購入したい方の回答をみると、「純国産」「地産地消」「オーガニック」「原料は100%リサイクル品を使用」等、シンプルかつその内容を理解しやすいフレーズが上位に並んだ。
企業が自社の環境保全の取り組みをメッセージに組み込む場合、シンプルなフレーズで一目して内容を理解できるように気を配れば、その価値が伝わりやすいと言えるとのことだ。
調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~99歳の男女
有効回答数:1000名
査実施日:2021年7月13日(火)~2021年7月15日(木)
<参考>
ネオマーケティング『全国の20歳~99歳の男女1000人に聞いた「環境保全を考える ~容器包装に着目~」』