SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、選挙権がある18歳以上の大学生などを対象に、「Z世代の政治に関する意識調査」を実施し公表した。(一部抜粋)

Q.あなたは今後、選挙があれば投票をすると思いますか。(単一回答)

n=400(男性200名/女性200名)

今後の選挙での投票意向について聞いたところ、「必ず投票すると思う(45.8%)」、「投票したいがまだわからない(日時や場所による)(32.0%)」と、約8割のZ世代に投票意向があることが分かったという。

Q.あなたが政治に関して興味があることを教えてください。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

政治に関して興味があることを聞くと、「新型コロナウイルス・感染症対策(50.3%)」、「税制度(消費税など)(34.3%)」と続き、Z世代の生活にも直結する感染症対策や税制度に対する関心が高いことが分かったとのことだ。

女性は「LGBTQ関連政策」「子育て支援」「女性の活躍」が全体よりも高い結果となった。

Q.あなたが政治に興味を持ったきっかけを教えてください。(複数回答)

回答者:政治に興味があると回答した人 n=324(男性162名/女性162名)

政治に興味を持ったきっかけを聞くと、1位「テレビ(42.9%)」、2位「授業(36.7%)」、3位「コロナ禍での政府の対応(30.6%)」となり、昨今のコロナ禍における政府の対応をきっかけに、政治に興味を持ったという回答も見られたという。

男性は「Twitter(31.5%)」、「動画配信サービス(16.0%)」と、SNSで話題になったこともきっかけの1つとなっているとのことだ。

Q.あなたが考える政治に関する課題はなんだと思いますか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

政治に関する課題を聞いたところ、1位は「若者の投票率が低い(39.8%)」となった。

Z世代自身も若者の投票率が低いことに課題を感じているという。

他には「自分が投票したことで、政治が変わった実感がない(34.0%)」、「応援したい政治家や政党がいない(33.5%)」、「若者向けの政策がない(32.3%)」など自分事化しにくい点が上げられた。

Q.あなたは、若者が政治に興味を持つにはどのようなことが必要だと思いますか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

若者が政治に興味を持つために必要だと思うことを聞いたところ、「ネット投票(38.0%)」、「選挙の投票をしたらもらえるクーポンや割引(27.5%)」と、まずは投票のしやすさや、“若者が選挙に参加するきっかけ作り”を望む声が聞かれたとのことだ。

また、「同年代の人たちとの意見交換の場(25.0%)」、「政治家からのSNS発信(24.3%)」、「芸能人・インフルエンサーからのSNS発信(24.3%)」といった、同年代や政治家、芸能人・インフルエンサーなど、様々な目線からの政治に対する意見を知る機会を持ちたいといった声も上がったという。

Q.あなたは投票する人を決める際、 どのような情報を参考にしていますか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

選挙の際に投票するための情報収集では、「テレビ(29.3%)」が1位となり、次いで「候補者のポスター(25.0%)」、「候補者からのチラシ(24.3%)」など、候補者個人からの正式な発信を参考にしていることが分かった。

SNSでは、「Twitter(18.0%)」となり、普段から政治に関する情報収集もしているTwitterを、投票する際も参考にしている人が見られたとのことだ。

Q.あなたは投票する人を決める際、どのような点を重視しますか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

投票する際の重視点を聞いたところ、「候補者の公約・マニフェスト(34.5%)」が最も高く、次いで「政党の公約・マニフェスト(26.8%)」となり、政党よりも個人を重視していることが明らかになったとしている。

Q.あなたはどのような情報を政治家から知りたいですか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

政治家から知りたい情報を聞いたところ、「自身の公約・マニフェスト(47.3%)」、「自身の公約・マニフェストの背景や理由(39.5%)」、「自身の公約・マニフェストの進捗状況(36.5%)」と、公約・マニフェストだけではなく、その背景や理由、その後の進捗状況について、候補者自身の言葉で発信して欲しい様子が分かったという。

Q.あなたは政治家からどのように情報を発信して欲しいですか。(複数回答)

n=400(男性200名/女性200名)

政治家からどのように情報発信をして欲しいか聞いたところ、「Twitter(50.0%)」、「テレビ(39.0%)」、「動画配信サービス(31.8%)」となった。

<アンケート調査概要>
①WEB調査
調査期間:2021年7月
居住地:東京都
性別:男女
年齢:18~24歳
対象:大学生・短大・専門学校生
回答者数:400名(男性200名/女性200名)
②SHIBUYA109 lab.による定性調査
グループインタビュー
対象者条件: 大学生男子4名、女子4名2G合計8名

<参照元>
SHIBUYA109 lab.調べ