楽天グループ(以下、楽天)は、野村不動産が開発する大型物流施設「Landport多摩」の全フロアを賃借し、物流センターを新設すると発表した。
同物流センターは、2023年までに「Rakuten Fulfillment Center Tama(仮)」として稼働開始予定とのことだ。
楽天は現在、千葉県流山市、習志野市および大阪府枚方市にて、「楽天市場」の出店店舗の商品の保管から出荷までを担う、総合物流サービス「楽天スーパーロジスティクス」の物流センターを運営している。
また、千葉県市川市、兵庫県川西市、神奈川県横浜市および相模原市では、「楽天ブックス」や「Rakuten Fashion」、「楽天24」、「楽天西友ネットスーパー」などの直販サービスの物流センターを運営。
「新しい生活様式」の浸透によるECの需要拡大に伴い、これらの既存の物流センターにおける稼働率が上昇することが想定されるため、新たに複数の物流センターを開設するに至ったとのことだ。
楽天は、EC物流の健全化を目的に「楽天市場」における包括的な物流・配送サービスを構築する「ワンデリバリー」構想を掲げており、同物流センターの新設もその一環になるとしている。
なお、同物流センターを含めた物流拠点の運営などを担う楽天の物流事業は、2021年7月1日(木)に、楽天と日本郵便が共に出資し共同運営するJP楽天ロジスティクスへ承継される予定。
同物流センターは、延べ床面積約 15,000坪(約5万平米)で、JR横浜線・京王線「橋本」駅より徒歩約23分、圏央道「相模原」ICから約8.5kmに位置し、広域にアクセス可能なエリアに位置している。