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エムステージは、『新型コロナワクチンの職域接種(企業や大学等における接種)』についてアンケート調査を実施し、200院より回答を得て結果を公表した。
職域接種の依頼を受託する予定は、約半数が『まだ分からない』と回答
職域接種の依頼を受託する予定について質問したところ、48%が「まだ分からない」、29%が「いいえ」、23%が「はい」と回答した。
受託可否の判断にあたっての懸念点としては、『人材の確保』に関する回答が上位に
受託可否の判断に当たっての懸念点について質問したところ、TOP3は1位「看護師や保健師の確保」、2位「医師の確保」、3位「2回接種のスケジュール管理」となった。
その他に含まれる回答には、「現在対応している接種で余裕がない」というものが7件、「ワクチンの確保・保管」に関するものが4件あったとのことだ。
上記回答の詳細や補足として、以下が挙げられた。(一部抜粋)
- 64歳以下の依頼数がまだ読めない。
- 一般枠が始まった時の混雑が予想される。
- 地域接種を依頼される規模が分からないと受けるとも受けないとも言えない。副反応が発生した際の対応を考えると当院内で行える接種しか受けられないと考える。
- 平日は高齢者で予約あり。実施する場合は土、日を予定する。
職域接種を受託する場合は、自院での接種を検討している医療機関が最も多い
問1で職域接種の依頼を受託する予定があるかについて「はい」「まだ分からない」と回答した医療機関に、受託する場合に検討する方法を質問したところ、TOP3は1位「自院での接種」、2位「企業に訪問しての接種」、3位「未定」となった。
また、職域接種について、思いや意見を募集したところ以下の回答などが集まったとしている(一部抜粋)。
- 責務ではあるが、他のコロナに関する対応問題が山積みで、職域接種まで手が回らない。
- 病院での連日のワクチン接種、院外での集団接種会場への医師や看護師の派遣を行っており、通常診療に加えて職員の業務負荷は大きく、職域接種への協力は困難。
- 高齢者や一般の方の接種と並行することは人員確保と場所確保が難しい。
- まずはかかりつけ患者様や健診ドック受診者様が優先になると考える。
- 日常的に発熱者等の来院のある中、職員をはじめ、患者様のクラスター対策が必須。従って、ワクチン接種の受託等については現在のところ想定外である。むしろ、65歳以上のかかりつけ患者対応と今後、基礎疾患のある患者の優先度になると思われる。
- 現状ファイザー製を使用しているが、職域接種はモデルナである。1医療機関で複数社のワクチンの管理及び、2回目の接種時の接種ワクリンの取り間違い等の注意事項の増加。
<調査概要>
アンケート実施期間:2021年6月7日(月)~2021年6月9日(水)
有効回答:200院
対象者 :全国の医療機関
対象属性:健診機関18%、クリニック20%、病院(100床未満)16.5%、病院(200床未満)26%、
病院(300床未満)13.5%、病院(400床未満)3%、病院(400床以上~)2%、その他1%
回答方法:WEBを利用したアンケート調査