国際協力機構(JICA)は、公益財団法人日本サッカー協会(JFA)、公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)、一般社団法人日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)と、サッカーを通じた国際協力の一層の発展に向けた四者の連携促進のための協定を締結したと発表した。

署名式は、北岡伸一JICA理事長と田嶋幸三JFA会長、村井満Jリーグチェアマン、岡島喜久子WEリーグチェアとの間で、オンラインで行われたとのことだ。

署名式の様子

これまでJICAは、2015年9月に締結したJFA、Jリーグとの連携協定に基づき、JFAの指導者・審判等をJICA海外協力隊として開発途上地域に派遣し、派遣先の選手、指導者、審判を育成したほか、Jリーグと協力して開発途上地域へサッカー用品を寄贈するなど、各機関と連携して取り組んできたという。

今回、2020年6月に設立されたWEリーグが新たに加わった連携協定を締結し、四者それぞれの強みを活かしながら、サッカーを通じた国際協力を展開することで、国内外の女性の社会参画の促進をはじめ、社会的・経済的地位や文化、障害の有無などに関係なく誰もが輝ける社会の実現を一層推進していくとしている。

【主な連携内容】
・開発途上地域におけるサッカーを通じた国際協力
・JリーグおよびWEリーグとJICA国内機関との地域連携
・開発途上地域における国際サッカー大会運営への協力
・国内外に対するサッカーを通じた啓発、広報

元日本代表の巻誠一郎氏がインドネシアを訪問。

JICAは、1960年代からJICA海外協力隊の派遣等を通じてスポーツ分野での国際協力活動を行ってきた。

今後も関係機関との連携を更に強化し、スポーツを通じた多様な人々の交流による平和な社会の実現および障害者や女性等の社会参画の促進に貢献していくとのことだ。