NordVPNは、インターネットユーザーのデジタル習慣とオンラインプライバシーの意識のレベルを4万人以上希望の調査でチェックし、デジタル脅威に対する彼らの耐性を確認するためにナションナール・プライバシー・テストを実施。

その結果、出会い系アプリを使用している日本人を含め、何人の日本人が次にサイバー犯罪者の犠牲になる可能性が高いことが明らかになったと発表した。

アプリ分析ツールを提供するAppAnnieによると、近年の日本における出会い系オンラインサービスは、インターネットでパートナー探しをする人の数が増加するに伴い急速にその数を増している。

統計市場調査のプラットフォームStatistaによれば、2021年5月に公表した調査の中でも、パートナーマッチングサービスは2020年に22%の伸びが示されており、2021年には23.5%とも予想されているとのことだ。

そのパートナーマッチングサービスが、日本においてもここ最近のサイバー犯罪のターゲットになったのは驚くことではありません。最近、日本最大のマッチングアプリが不正アクセスを受け、会員170万人分の個人データが流出。

しかし、データ流出だけが出会い系アプリの抱えるリスクではないという。そこにはユーザーの銀行口座を狙うボットが多く潜んでいるとのことだ。

Tinder、Bumble、JapanCupidなどのような出会い系アプリは、ユーザーエクスペリエンスを丸ごと損ないかねない偽アカウントやボットだらけです」と、NordVPNのデジタルプライバシー専門家であるダニエル・マルクーソン氏は警告。

続けて「ボットとは、ユーザーにスパムメールを送りつけたり詐欺を仕掛ける目的で、人間のような受け答えを真似するように作成されたプログラムです」と述べている。

出会い系アプリに潜むボット詐欺の主なタイプNordVPNのNPT調査によれば、最も一般的な出会い系アプリ詐欺は「リンク・クリック・詐欺」と「フィッシング・ボット」のふたつであるという。

典型的な流れとして、画像を見るためとかアプリ外でチャットを続けるためといった理由で、会話中に特定のリンクをクリックするよう求められるのがリンククリック詐欺。

トレンドマイクロの2020年7月の調査 では、自身の番号を教えてしまうと悪意のある出会い系アプリのリンクが届くようになり、そのうち97%はSMSを通じて送られてくると報告されているとのことだ。

絶対にそのようなリンクをクリックしてはいけないとし、スマートフォンがマルウェアに感染したり、個人情報を盗まれたり、迷惑な広告が山のように届くようになったり、勝手に高額なサブスクリプションに申し込まれたりといったことが起こりうるとしている。

もう一方のフィッシング詐欺は、ボットがユーザーとしばらく会話をした後、ユーザーアカウントの承認を求めてくるもの。

利用中の出会い系アプリに関連のありそうなリンクを示されたなら、そのリンク先はフィッシングサイトであるという。詐欺師はユーザーの個人情報やクレジットカード情報まで搾取しようとそこで待ち構えているとのことだ。

NordVPNによる2020年11月の調査を基にした出会い系アプリボットの最も有効な見分け方は以下の3通り。

  1. プロフィール画像が完璧すぎる場合。ユーザーに確実に画面をスワイプさせるため、プロが撮影したようなプロフィール画像を使っている。他のユーザーの画像や、Google検索で適当にヒットした画像を盗用している場合が大半であるとのことだ。
  2. プロフィール欄が疑わしい場合。文法的なミスの多発、妙な名言の引用、怪しげなサイトへの招待、もしくは経歴が完全に空白ということなどがあるとしている。
  3. 返答が速すぎる場合。誰かとマッチング後、即座に最初のメッセージを受け取ったなら、それはボットかもしれないという。ボットはミリ秒内に返信するが、人間にそれは不可能であるとのことだ。

相手が実在しようがしまいが、やりとりの最中になにかおかしな感覚があれば、いつでもチャットを拒否できる。そのような相手については恐れず報告するよう呼びかけ。

個人情報を明かさず、相手とのいかなる経済行為にも絶対に関わらないようにすることで、出会い系アプリを安全に利用することができるとしている。

NordVPNについて

NordVPNは、他のVPNサービスに比べてよりセキュリティを重視する世界最先端のVPNサービスプロバイダで、ダブルVPN暗号化や、マルウェアブロック、Onion Over VPNを提供している。

製品は非常にユーザーフレンドリーで、市場でも破格の料金でサービスを利用できる。

さらに日本国内に80台以上のサーバーネットワークを提供するとともに、世界中に5,500台以上のサーバーを持ち、P2Pにも対応しているとのことだ。