ワタベウェディングは、28日に開かれた臨時株主総会で、6月28日付で上場廃止し、同社を医薬品事業などを手掛ける興和の完全子会社となる一連の議案を決議した。

同社は、2021年3月19日付で、興和との間で、同社に対するスポンサー支援に関する出資契約を締結していた。

具体的には、まず、同出資契約に基づき、5月末に興和に対する第三者割当による普通株式の発行により、総額20億円の資金を調達。

その後、同社の株主を興和のみとするために、同社株式5,000,000株を1株に併合し、興和以外の既存株主に対し、既存株主が保有する同社株式1株当たり180円の金銭を交付することを予定している。

これら一連の手続きにより、同社株式は6月28日付で上場廃止され、同社は興和の完全子会社となる予定とのことだ。

同社は、興和の完全子会社となった上で、興和と同社が一体となって、柔軟かつ機動的に経営戦略を推進し、財務面での課題の早期かつ抜本的な解決を図ることを可能とし、株主を更なるリスクにさらす事態を避けるものとして、同社の株主に対しても最善の策であるとし、このような最終的な判断に至ったとしている。