JALは 2021-2025 年度 JAL グループ中期経営計画において掲げた、2050年のCO2排出量実質ゼロに向けてまとめたロードマップに基づき、さまざまな運航の工夫を実施しており、その取り組みの一環として、出発時の牽引車による航空機の押し出し(プッシュバック)距離を短縮する取り組み(ショートプッシ ュバック)を、羽田空港で初めて導入すると発表した。

同施策により、CO2排出量削減と航空機の地上走行時間の短縮による定時性の向上の両立を目指すという。

駐機場からの出発方式の違い

<概要>
・対象機材:ボーイング 737-800 型機、エンブラエル E170/190 型機
・対象駐機場:32 番~34 番、36 番~40 番(バスで案内する駐機場)
・CO2 排出量削減効果(2019 年の便数で計算)
①航空機の補助動力装置使用時間短縮による CO2 排出量削減効果:21.5 トン/年間
②牽引車のプッシュバック距離短縮による、CO2 削減効果:1 トン/年間
・定時性効果として期待されること
①同一時間の出発便において、早めの離陸順番を獲得
②誘導路占有時間の短縮により、地上を移動する航空機の混雑が緩和され、出発便/到着便の定時性が向上