アクセンチュアは、国立国際医療研究センター(以下、NCGM)と2021年2月から行っている共同研究で開発された、生活習慣病の将来発症リスクを予測しスコア化する予測モデルを、KDDIが新機能を追加した健康管理アプリ「ポケットヘルスケア」に提供したと発表した。

アクセンチュアは2021年2月からNCGMと生活習慣病リスクの予測に関する共同研究を開始。

約12万件の匿名化された健康診断データを活用して予測精度と解釈性を両立させながら、NCGMの予防医学研究者の監修のもと、脂質異常症、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の発症確率を提示するアルゴリズムを開発しているという。

同アプリには、この共同研究の中で開発された予測モデルが組み込まれているとのことだ。

アクセンチュアでは、個人の健康データと本予測モデルを組み合わせることにより、KDDIが目指す、健康管理から疾病予防まで、健康・医療領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進を支援していくとしている。

同アプリの開発は、KDDIとアクセンチュアのジョイントベンチャーであるARISE analyticsが担当し、歩数・体重などの「健康データ」の管理機能や、健康データと健康診断・採血検査の結果データをもとに生活習慣病の発症確率を提示する「健康スコア」など、さまざまな機能が搭載されているという。

アクセンチュア ビジネスコンサルティング本部 AIグループ日本統括マネジング・ディレクターを務める保科学世氏は以下のように述べている。

「健康医療領域におけるDXを推進しているKDDIが健康スコア機能を搭載した本アプリを提供することを大変うれしく思います。予防医療における個人の健康データの利活用がますます進展する中、デジタルならではの利便性が組み込まれたリスク予測モデルにより、多くのユーザーの健康管理に寄与することを期待しています。アクセンチュアは今後も医療機関やお客様と緊密に連携しながら、デジタルによって人間のさらなる可能性を引き出し、社会課題の解決につながる新しい価値を創出してまいります」