JTは、たばこを燃やさず燃焼による煙が発生しない製品には、喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性があるとして期待しており、そのような製品に関する科学的な調査・研究を実施し、各調査・研究により取得した科学的なデータや知見等のエビデンスに基づき、適切な情報提供を行っているという。

その一環として、北里大学熊谷教授の協力のもと、紙巻たばこの喫煙者が「プルーム・テック・プラス」、「プルーム・エス・2.0」を含む4種の加熱式たばこの使用に切り替えた際の、体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)を調査し、その結果を発表した。

【調査結果】

●日常的に紙巻たばこを吸われている喫煙者を、以下の6つのグループに分け、5日間にわたり健康懸念物質の曝露量について調査。

①「プルーム・テック・プラス」の使用に切り替える
②「プルーム・エス・2.0」の使用に切り替える
③他社加熱式たばこAの使用に切り替える
④他社加熱式たばこBの使用に切り替える
⑤紙巻たばこの喫煙を継続する
⑥禁煙する

この結果、紙巻たばこから「プルーム・テック・プラス」、「プルーム・エス・2.0」を含む4種の加熱式たばこに切り替えたグループでは、測定した健康懸念物質の多くで、曝露量が禁煙したグループと同様のレベルまで低減したとのことだ。

また、紙巻たばこの喫煙を継続したグループと比較して、測定した健康懸念物質の多くで、曝露量が顕著に減少。

【調査概要】

実施時期:2020年9月~10月(報告書完成:2021年4月)
実施場所:医療法人相生会臨床研究部門の2施設(福岡県)

内容:医療機関にて健康状態が良好と判断された成人の紙巻たばこ喫煙者90名を対象に、15名ずつ、「プルーム・テック・プラス」、「プルーム・エス・2.0」等を含む4種の加熱式たばこのいずれかの使用へ切り替え、紙巻たばこ喫煙の継続、または禁煙を5日間実施してもらった後、尿の採取・呼気測定により、健康懸念物質の曝露量を調査。

また、これらたばこ製品の使用状況として、1日のたばこ使用量とニコチンの曝露量についても調査。なお、同調査は、医療機関の倫理審査委員会にて実施に対する承認を得た上で、医療機関により実施されたとのことだ。

●外部医学専門家:
北里大学医学部附属臨床研究センター教授熊谷雄治氏(専門:臨床薬理学)

●健康懸念物質の曝露量評価:
以下、15種の健康懸念物質について呼気中・尿中の物質またはその代謝物を測定

調査結果から、「プルーム・テック・プラス」、「プルーム・エス・2.0」を含む4種の加熱式たばこの使用により、紙巻たばこの喫煙に比べ、多くの健康懸念物質の曝露を顕著に低減することが示されたという。

同調査結果は、「プルーム・テック・プラス」、「プルーム・エス・2.0」を始めとした加熱式たばこの使用が、喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性を支持しているとJTは考えているとのことだ。

今後も、加熱式たばこについて、喫煙に伴う健康へのリスクの低減可能性を評価するための様々な調査・研究を実施し、取得した科学的なデータや知見等のエビデンスに基づいた適切な情報提供を行っていくとしている。