ヤマハ発動機は、ライダーのスキルアップの支援を目的に、走行技量を可視化しフィードバックする「YRFS(ヤマハ・ライディング・フィードバック・システム)」を開発し、4月10日から安全運転啓発活動「YRA(ヤマハ・ライディング・アカデミー)」で導入すると発表した。
「YRFS」は、車両の位置・速度のデータを簡易デバイス(GPSロガー)で取得し、走行時の「加速・減速」と「旋回」を“見える化”するシステム。
レッスン中に撮影した旋回時の乗車姿勢写真と走行データを載せたフィードバックシートをレッスン受講後に提供するという。
また、それらを照らし合わせることで浮き彫りになった受講者の課題やレッスン中のアドバイスを「インストラクターコメント」として示すことで、改善ポイントを振り返れるようにしているとのことだ。
これらにより、受講者の運転技術の向上をサポートするとのことだ。
同社では、独自の開発思想「人機官能」を探求する過程で、ヒトの操縦および車両の運動特性の研究を重ねている。
「YRFS」はそうした研究で獲得した知見や技術の一部を用いて開発。車両を問わないシンプルなパッケージのため、国内の安全運転啓蒙活動での活用を皮切りに、タイや中国など海外の指導現場にも順次導入していくとしている。