学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校(以下、N高)とS高等学校(同S高)は4月7日、令和三年度の入学式をVR空間内で執り行ったという。
N高にとっては開校から数えて6回目、S高は初めての入学式。両校合わせた新入学生の数は7,304名、N高とS高の合計生徒数は18,731名となる見込みであるとのことだ(2021年5月1日予定)。
N高・S高は2021年4月より、新たな取り組みとして、VR技術を活用した「普通科プレミアム」を開始。
これまでの映像授業に加えて、VR空間でも授業を受けられるようになるという。VR空間では仲間の存在を感じながら、ともに切磋琢磨し、より集中して学ぶことができるとのことだ。
さらに、オンライン授業の弱点でもあった、コミュニケーション力をつけるための学習もVR技術を使うことで強化。VR空間で各地の生徒とワークショップをおこなったり、英会話や面接などの練習もできるとしている。
VR技術により、今まで以上に学びの可能性が広がるとのことだ。
なお、VR空間内の象徴的な学び舎「学びの塔」は、建築家の隈研吾氏が設計。
普通科プレミアムを受ける生徒は約4,000名。新入生の約4割が、普通科プレミアムを選択しているという。履修可能な授業6,984本のうち、VR空間で履修できるのは2,341本となり、全体の33.5%がVRに対応している(2021年4月1日時点)。
今後もVR対応を進めていき、2021年度内には過半数の授業がVR空間内で履修できるようになる予定であるという。
世界でも類を見ない、高等学校における定常的な授業での規模として世界初の大規模VR教育が始まる。
今後も角川ドワンゴ学園はテクノロジーを活用し、新しい教育を創造し続けていくとのことだ。