NTT ドコモ(以下、ドコモ)は、3Dバーチャル試着システム「3D Dress-up システム™(スリーディードレスアップシステム)」を開発した。

第一弾として、宝塚歌劇を運営する阪急電鉄に提供するという。阪急電鉄の 100%子会社である宝塚クリエイティブアーツが3月24日から KITTE 丸の内にて実施するイベント「TO THE NEXTTAKARAZUKA -挑戦しつづける宝塚歌劇-
」で、同システムを活用して宝塚歌劇の衣裳をARで試着できるコーナーを展開する。

ARとは、現実世界にデジタルコンテンツを重ねて表示させる技術。このコーナーでは、モニターの前に立つと、体型やポーズに合わせて宝塚歌劇の衣裳がARでリアルタイムにフィットし、実際に衣裳を着ているかのような体験ができる。

後ろ姿、横から見た姿、手を上げるなどの自由なポーズに合わせて、AR で再現された衣裳が自然に体に寄り添う。

また、好みのポーズをとって撮影した写真を、QR コード®を読み取ってスマートフォンに表示し、保存することもできる。

同システムでは、衣裳を3Dで精巧に撮影する「Volumetric Capture(ボリュメトリックキャプチャ)」技術と、身体のポーズをAIで推定できる「Pose Detection(ポーズディテクション)」技術を組み合わせている。

Volumetric Capture 技術で、宝塚歌劇の舞台で実際に使用された衣裳を360度、精巧に撮影して3Dモデル化し、Pose Detection 技術で推定したポーズに合わせて3Dの衣裳を自動的に調整することにより、リアルな試着体験を実現している。

なお、ARで身体に衣裳を重ね合わせる仕組みについては、だるまジャパンの協力によりシステムへの実装や技術検証を行ったとのことだ。