米国シリコンバレーを拠点にグローバルに投資活動を展開し、大手企業のイノベーション促進を支援するペガサス・テック・ベンチャーズ (以下、ペガサス)は、食品大手の味の素と、同社のイノベーション基盤の強化に向けて、協業を開始したと発表した。

今回の協業を通じて、味の素社は米国シリコンバレーをはじめとする米国の複数地域・ヨーロッパ・イスラエル・アジア諸国の食品やヘルスケア分野におけるトップのベンチャー企業のビジネスモデル・新規のアイディアを取り入れるなど、イノベーション活動の加速を推進していくという。

味の素社のR&B企画部CVCグループ長の竹花 俊二氏は次のように述べている。

「味の素グループは、「食と健康の課題解決企業」の実現に向けた施策の一つとして昨年12月にCVCを設置しました。

ペガサスの幅広いネットワークを活用することでCVCのイノベーション探索を強化し、食品やヘルスケア等の事業領域において、自社にない先端技術やソリューション、ビジネスモデルを有する世界中のスタートアップ企業との協業を加速します。

そして、自社ノウハウや知見との融合を図ることにより、地域や社会に新しい価値を提供して参ります。」

取り組みに関してペガサスの創業者、代表パートナー兼CEOのアニス・ウッザマンは次のように述べている。

「我々はグローバルなベンチャーキャピタルですので、世界中の食品(フードテック系)やヘルスケア関連のベンチャー企業を数多く見ており、それらの案件と味の素社が上手く提携できると嬉しいです。

世界中の若者が創業するそれらのベンチャーは個性的なイノベーションアイディアが多く、その優れたアイディアに1日も早く味の素社に触れていただきたいと考えております。

これによって、味の素社が次世代のプロダクトをグローバルなコミュニティに対して提供できることを望んでいます。」

協業の一環として、ペガサスは、食品やヘルスケア分野だけでなく全ての関連分野における世界中のベンチャー企業の情報やアイディアを提供し、案件の分析の手伝いを行うなど、最終的にそれらの案件と味の素社がスムーズに提携できるよう完全サポートを行う予定とのことだ。

これによって、味の素社のグローバルでのフットプリントを拡大させることも狙いだとしている。