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コアラスリープジャパンは、2021年3月19日の「世界睡眠デー」に先立ち、睡眠啓発の一環として全国の16歳から69歳の1,000名を対象に、「睡眠満足度に関する調査」を実施したことを発表した。
平日の平均睡眠時間が「6〜7時間」、「7〜8時間」の人の睡眠満足度が高い傾向に
2018年のOECD調査によると、日本人の睡眠時間は7時間22分となりOECD加盟国で最も低い睡眠時間との発表があった。
しかし、今回の調査を通して睡眠満足度を調べたところ、日本人の42.7%は現在の睡眠に満足しており、31.7%が満足できていないことが判明したという。
睡眠満足度と睡眠時間に関する調査では、睡眠時間が「6時間以上7時間未満」の割合が最も高く、次いで、「5時間以上6時間未満」、「7時間以上8時間未満」の順となった。
平日の睡眠時間が「6時間以上7時間未満」、「7時間以上8時間未満」の日本人は睡眠の満足度が高い人の割合が低い人よりも多く、「5時間以上6時間未満」の日本人は満足度が低い人が高い人を上回る結果に。
睡眠満足度が高い人は、十分な時間に加え「目覚めの良さ」も求めている
睡眠時間の長さが睡眠満足度の高低に相関する傾向にあることが明らかになりました。睡眠満足度の「低い人」が考える快眠は、「長時間睡眠」や「起床時の肌の調子の良さ」など、十分な睡眠時間を求めていることがわかった。
一方で、睡眠満足度の高い人では、必要な睡眠時間を確保したうえで「目覚めの良さ」や「起床時の空腹感」など、翌朝に彼らの身体全体がリセットされているかどうか、睡眠の質にも着目しているという。
睡眠満足度の高い「徳島県」、睡眠“不”満足度の高い「鳥取県」
睡眠満足度に関する都道府県別の差異を調査したところ、睡眠満足度が最も高かったのは、「徳島県」の52.6%でした。その一方で、睡眠不満足度が高かったのは「鳥取県」で44.7%となった。
睡眠満足度の高い県は、“不”満足度が高い県に比べて、「寝るため」の環境づくりの重要性を認知
睡眠満足度の高い上位3県(徳島県、山口県、群馬県)と睡眠“不”満足度が高い上位3県(鳥取県、新潟県、福島県)を対象に、「快適な睡眠」を実現するために必要な要素を聞いたところ、睡眠満足度の高い県が睡眠“不”満足度が高い県よりも下記の7要素全てにおいての必要性を強く認識していることが分かった。
この結果によって、睡眠満足度の高い県は、「快適な睡眠」をとるために必要なマットレス、布団、枕の選定にこだわりを持つと同時に、室内温度、調光などの生活習慣にも気を遣っていることが判明したという。
職種別では経理・会計・財務職は睡眠満足度が低い傾向に
一般的に働き方改革の影響もあり、過去に比べて労働時間が減少していると言われているが、今回の調査では全ての職種間において平日の睡眠時間に大きな変化は見られなかったという。
しかし、経理・会計・財務職やクリエイティブ職の睡眠時間は他の職種と比べ同程度とれているものの、それぞれ睡眠“不”満足度が36.8%、36.1%と比較的高い傾向を示した。
いずれも業務上の強いストレスが要因として考えられるという。
経理・会計・財務職ではミスが許されない「お金」を扱うこと、またクリエイティブ職ではデジタル化による効果測定が容易になり、制作物ごとに結果が求められる場面が増えたことが、それぞれ背景として考えられるとのことだ。
「睡眠満足度に関する調査」概要
調査期間: 2021年3月4日〜3月5日
調査方法: インターネット調査
調査対象: 男女・16歳(高校1年生)〜69歳
<参照元>
コアラスリープ調べ『3月19日の「世界睡眠デー」に先駆け睡眠に関する調査結果』