ニトリとNTTドコモは、Xサービスの検討に関する協業契約を、2021年2月23日に締結したと発表した。

同件により、XRを活用した新たな取組みの推進によって、ショールーム体験をさらに楽しく快適にするサービスの創出をめざしていくという。

2021年3月10日より空間コンピューティングデバイス「Magic Leap 1」を活用したXR体験の実証実験を開始する。

会場は、グランフロント大阪 北館3階「ニトリ 企業様向けショールーム(NITORI BUSINESS&REFORM)」。

ショールームでは、Magic Leap 1を装着すると、システムキッチンが実際の空間に現れ、その場に存在しないシステムキッチンがあたかもショールームに実在しているかのような体験が可能になる。

従来のショールームでは、設置スペースのサイズによって、実際に体験できるカラーバリエーションや、オプションの組み合わせの数には限界があった。

しかしMR(複合現実)を用いることで、デジタル上に設置された膨大なバリエーションから、自分好みにカスタマイズした3Dモデルを見ることができるという。

また、「Magic Leap 1」のコントローラー操作によって、ただ3Dのキッチンを眺めるだけではなく、引き出しの開閉などの動作を実際に触れているかのように疑似体験することができる。

さらに、これらの体験を複数名で同時に行うことができるため、感想の共有や、従業員からのスムーズな案内が可能になるとのことだ。

体験イメージは以下になる。

➀体験者と従業員がMagic Leap 1(空間コンピューティングデバイス)を装着
②3Dのシステムキッチンを現実空間に配置

➂多様な商品体験機能により、自分好みの組み合わせを体験
➂多様な商品体験機能により、自分好みの組み合わせを体験
➂多様な商品体験機能により、自分好みの組み合わせを体験

・パーツ別に好きな色を選択し、カラーシミュレーションを実施
・引き出しの開閉などの動作を疑似体験
・パーツ別の説明動画を再生

また、この体験は直接システムキッチンに触れるのではなく、MRを用いて出現させた3Dのシステムキッチンに対して非接触で操作を行うことができます。このようなMRの特性を活かし、今後コロナ禍への対策となるようなサービス提供も視野に入れて、検討を進めていくとのことだ。