ZettaHaxは、キャンプ場や湖の畔、川の畔で手軽にサウナが楽しめるアウトドアサウナSaunaHax(サウナハックス)を自社で開発し、販売を開始すると発表した。
今回、日本の技術を使った薪ストーブと断熱材の入った保温性の高いテントを用いて、安全にアウトドアサウナを体験できるシステムを開発。
コロナ禍の中でも家族や友人など1~4人程度のプライベートサウナがアウトドアでゆっくり楽しめるという。
また、実際にアウトドアサウナを体験できる場として宮城県仙台市の秋保温泉上流部に、体験フィールドを用意し、その他、保管場所が無い、メンテナンスは面倒だ。と言う人々へ、保管+メンテナンスサービス(現在、関東のみ。以降、関西にも準備予定)も開始する予定とのことだ。
設計、開発、販売はZettaHax合同会社、製造は宮城県内の金属加工工場が担当となり、2社で協力して開発。
「アウトドアサウナSaunaHax(サウナハックス)」の特長は以下になる。
1. 日本製サウナ用薪ストーブ
市場に出回っているアウトドア用のサウナストーブは海外製の物がほとんど。
日本の匠の技を用い、性能だけでは無く、安全にも配慮したサウナ用薪ストーブを一から開発。
2. アウトドアサウナ用薪ストーブで初めて※の外気導入型を開発。一酸化炭素中毒のリスクを軽減
テントの中で薪を焚くときに怖いのは一酸化炭素中毒です。従来のアウトドア用薪ストーブのほとんどは、テント内の空気を燃焼に用いる構造。
いくら、密閉度の低いテントといえど、我々が呼吸に使う酸素を燃焼と併用させる従来のシステムに、同社は疑問を持っていた。
同社が開発したサウナ用薪ストーブは、従来の薪ストーブの欠点であった、燃焼に必要な空気をテントの中ではなく、テントの外から導入する機構を開発した。
テント内の空気は使わない構造※ですので、不完全燃焼による一酸化炭素中毒のリスクが大幅に軽減されるという。
3. 空気の流れ(エアーフロー)を考慮した構造で火が点きやすく、高効率の燃焼が可能
同社は既にモバイルピザ釜PizzaHaxや欲張りすぎる焚き火台BonHaxにおいて、熱の流れや燃焼の効率化のノウハウをたくさんの試作を通じて蓄積してきた。
空気の流れ(エアーフロー)は燃焼効率や熱効率に於いて非常に重要。同社開発のSaunaHaxでは、冷えた外気を薪ストーブの下から導入して燃焼室で燃やし、上部の煙突で外に出す熱の流れ、空気の流れを検討して得られた構造を採用しており、一旦、火が点けば、自動的に煙突から排気が加圧されて排出(ドラフト)され、新鮮な外気をどんどん吸入して、更に燃焼が促進される循環が生まれる。
薪ストーブを高温化させるためには、加圧した酸素と、一次燃焼で燃え残った未燃焼ガスに再び酸素と混ぜて燃焼させる二次燃焼を安定させる構造が必要となる。
その為には、薪を高温に晒して、燃焼ガスを発生させる保温性が必要となる。
SaunaHaxは日本製のステンレス鋼を贅沢に用いて、二次燃焼を促進させる。また、外気導入システムと相まって、効果が更に向上するという。
4. ローリュは安定した常時加湿と柄杓で水を掛ける方法のハイブリッド型を採用
サウナの楽しみの一つに、自ら熱々のサウナストーンの上に水を掛けて熱い水蒸気(ローリュ)を浴びる事が知られている。
テントを用いたアウトドアサウナでは、密閉度が屋内に比べて低いので、煙突の熱を利用して水を加熱し安定して水蒸気を発生させる常時加湿システムと、サウナの醍醐味の一つである、柄杓で水を熱々のサウナストーンに掛けるローリュが同時に楽しめるとのことだ。
5. 美しい炎を愛でる窓を採用
アウトドアサウナ用の薪ストーブに必要なのは、火加減確認用の窓ではなく、炎そのものを愛でる観賞用の「窓」。
「欲張りすぎる焚き火台BonHax」で培った、美しい火にこだわり、SaunaHaxでは、エアーフローの高さも相まって、渦巻くような美しい炎を鑑賞しながら、ゆったりとサウナを楽しむ。この瞬間を実現させるために、正面に観賞用の「窓」を設けたという。
炎を眼で楽しみ、薪のはぜる音を耳で楽しみ、薪の燃える香りを鼻で楽しみ、薪を燃やした柔らかく激アツな熱を肌で感じ、そして、テントの外に出ると大自然に身体を預けながら、「無心・放心」状態を味わう・・・。
日頃のストレスを心身共にリフレッシュ出来る様な舞台を準備したとのことだ。
6. 薪ストーブは純国産のステンレス製のため、メンテナンスフリー。もし故障しても修理が可能
薄いステンレスは直ぐに熱くなりますが、直ぐに冷める。二次燃焼の安定化のためにも熱容量の高い厚い金属が必要となる。
その為、多くの屋内用薪ストーブは鋳造で分厚い鉄を用いている。アウトドアで酷使されるSaunaHaxは、鉄の錆びや急激な温度変化による割れの恐れから、始めからステンレス鋼を採用。
何度かの試作の中で、1.5mm厚のステンレス430による構造とリブ構造で強度を持たせつつ、錆に強い、メンテナンスフリーなストーブを開発したとのことだ。
サウナ後は灰を捨てて、水をぶっかけて洗うだけ。また、高価なストーブは、万が一、故障したときの部品や修理の心配がある。
SaunaHaxの薪ストーブ(含耐熱ガラス)は純日本製のため、修理(保証期間後は有償)が可能。
サウナテントは消耗品のため、2年目以降は特別価格での交換を可能とし、末長くアウトドアサウナを楽しむ事ができる。